どこまで下がるガソリン価格 レギュラー100円切る店も 新型コロナだけでない要因
「北海道で大幅下落」という異例 ガソリン価格、今後はどうなる?
こうした、全国平均よりも大幅に安い価格が局地的に現れるケースはさておくとして、より大きなくくりでガソリンの価格が特に下がっているという地域もあります。そのひとつが北海道で、資源エネルギー庁による3月23日(月)時点のガソリン販売価格において、全国9地域中、最も安い平均価格を記録しました。
「gogo.gs」によると、3月19日(金)時点の全国ガソリン低価格ランキングでは、トップ10店舗中6店舗を北海道のガソリンスタンドが占めたそうです。通常、このランキングに北海道のガソリンスタンドがランクインするケースはほとんどないとのこと。
同サイトは、北海道で2月末に外出自粛要請を含む緊急事態宣言が出され、3週間にわたって出控えの動きが広まったことが背景にあると分析しています。エネ研・石油情報センターによると、この期間中、道内のガソリン販売量が約25%減少したという報道もあるそうです。
では今後、ガソリン価格はどうなっていくのでしょうか。
来週、3月30日(月)調査ではさらに下がると予想されるものの、その後については不透明、というのがエネ研・石油情報センターの見解です。
「原油価格が若干持ち直しているほか、アメリカなどが表明している大規模な経済政策への期待感も高まっています。また、ロシア、アメリカ、サウジアラビアの代表で、石油減産について再度話し合う用意がある、とも伝えられており、今後が見通せません」(一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター)
一方、各地の外出自粛要請や移動制限が、ガソリンの販売価格へ大きな影響を与える可能性もあるといいます。エネ研・石油情報センターは「国内だけではありません。ニューヨークやパリといった海外の大都市におけるそうした動きも、日本のガソリン価格に影響してくるでしょう」としています。
【了】
コメント