新型コロナで減る需要 苦悩する航空会社 「イラスト」を活用するANAの思いとは
新型コロナの影響を受け、航空会社では利用者に過度な不安が広がらないよう苦心しているなか、ANAが機内換気の内容をイラストで説明しています。そこにあった製作担当者の思いと製作エピソードを聞きました。
背景にはANAスタッフの願い
世界中で感染拡大が続く新型コロナの影響で飛行機の需要が減るなか、航空会社は、利用者に過度な不安が広がらないよう、苦心しています。
特にドアが閉まってから目的地に着くまで、いわゆる密室の状態となる飛行機内の換気については疑問に持つ人が多いことから、航空会社各社とも、飛行機の換気システムはおおむね2分から3分で機内の空気がすべて入れ替わるという情報を周知しています。
そのようななか、ANA(全日空)では2020年3月12日から、公式ウェブサイトでイラストを取り入れた解説ページを掲載しています。
このイラストはANA社内で作られたいわゆる「自家製」のもので、航空整備士の資格を持つ同社広報部のスタッフによるものだといいます。
こうした取り組みについてANA広報部は、「飛行機は密閉された空間に長時間滞在するので不安だ」と思っている利用者に、機体の構造を知ってもらい、少しでも安心してもらいたいとの思いがあるといいます。
イラストの制作もそのひとつで、担当者は制作当時の心境を「感染が拡大していく局面において、お客様にご安心いただけるよう、いかに航空機の中の空気がきれいであるかを、皆様に分かりやすくお伝えする必要があると感じたために作成いたしました」と説明しています。
ANAは機内サービス一切ないが、JALは紙パックのお茶をくれる。
こういうところで差がつくんだよANAさん。