旅客機の窓はなぜ丸い? 過去には四角やおにぎり型も 塗装で丸窓を四角く見せたことも

「旅の車窓」という言い回しがありますが、飛行機の窓外に広がる景色も旅の楽しみのひとつでしょう。その窓の形、なぜ飛行機には角張った窓がないのでしょうか。そこには墜落事故にもつながりかねない重要な意味がありました。

過去にはおにぎり型の窓も

 頂点が直角の四角い窓の場合、どうしても四隅に機体の膨張収縮による荷重の変動が加わりやすく、その四角の頂点部分から亀裂が入りやすい問題を含んでいます。その点、丸窓の場合はそうした荷重が比較的分散することから、四角い窓よりも強いといえます。これが原因で、過去には墜落事故も起きています。

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フランスのシュド・エストが開発したSE210「カラベル」。窓の形がおにぎり型なのが特徴(画像:Austrian Airlines[CC BY-SA〈https://bit.ly/2WiaI83〉])。

 こうした理由から、現代の旅客機のほとんどは、機内与圧装置を標準で装備しているため、丸窓や角の丸い窓ばかりなのです。

 そもそも高々度飛行をしない航空機、すなわち軽飛行機やヘリコプターなどには、四角い窓のものもあります。また軍用輸送機などで、パラシュートで兵士や物資を投下する際に上空で機体を開閉することもあるような機は、あえて与圧構造を導入していない機体もあります。そのような機体では四角い窓を装備しているものもありました。

 また、ジェット旅客機の黎明期であった1950年代には、フランスの「シュド・カラベル」という、おにぎり型の窓を持つ旅客機もありました。この窓形状は、下方視界の確保と機体強度を両立させるために考え出されたものでしたが、ほとんど普及せずに終わっています。

【写真】世界初のジェット旅客機は当初四角い窓だった

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コメント

1件のコメント

  1. 与圧する航空機の窓ガラスは三層が多いです。外側一層目が構造的強度を受け持ち、二層目は安全性の為のバックアップです。その間には湿気除けの為の通風口が開けられていて空気を流し、曇りや霜の発生を防いでいます。三層目は強度を受け持っていなく汚れ防止です。丸みを帯びているのは、機体の切り欠き部分とアクリル板の強度を維持する為です。高空での気圧差は凡そ8.8psidです。(psid/pound per square inch difference)気圧差を保持しているのは一層目だけです。従って、取り付けは内側から簡単なクリップで取り付けられることが多いですね。FAR参照

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