三菱重 スペースジェットに「新たな一手」 激動する世界の航空産業地図はどう変わる?

三菱重工業とボーイング さらなる接近か…?

 ボーイングによるエンブラエルの民間航空機部門買収がご破算になって以降、海外ではボーイングが三菱重工業との関係強化に乗り出すのではないかとの観測もなされています。

 ボンバルディア・エアロスペースからCRJ事業を買収したことで、三菱重工業はスペースジェットビジネスの主戦場と位置づける北米大陸にサポートの拠点を獲得しました。これでエンブラエルの民間航空機部門買収を断念したボーイングが再び関係強化に乗り出してくれば、三菱重工業とスペースジェットは安泰…と言いたいところなのですが、状況は必ずしも楽観視できるものではありません。

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ボンバルディア・エアロスペースのCRJ1000(画像:ボンバルディア・エアロスペース)。

 ボーイングとエンブラエルの交渉がまとまらなかった理由のひとつは、新型コロナウイルスの感染拡大により、民間航空機の需要が激減したことで、ボーイングの財務状況が急速に悪化し、買収資金を捻出することが困難になったことにあります。

 そしてその新型コロナウイルスは、スペースジェットの開発にも大きな影響を及ぼしつつあります。

【図解】どうなってるの? 「スペースジェット」の最新状況

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コメント

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1件のコメント

  1. どうだろうな。
    そもそも開発開始したぐらいは5000機の需要と推定していて、500機売ればトントン、それを超えると黒字で回ると推定した話が、何回も延期を繰り返して開発費用も上がる一方。
    今はこの数字は分からないが、コロナショックで需要が減る一方、開発費がかさんで、下手をしたら予想する需要を全部MRJで売っても赤になる笑えない状況もありうるわけで、サポート網が手に入った一方で、CRJシリーズのサポートだけでMRJの足を引っ張る可能性もあるわな。