駅弁ピンチ 「旅のお供」から「自宅で駅弁」定着へあの手この手 全国有名業者に聞く

新型コロナウイルスの影響により、全国の駅弁が危機に立たされています。多岐にわたる収益確保の方法がほぼ全て閉ざされるなか、製造業者はお取り寄せの強化、ドライブスルー販売など、試行錯誤を繰り返しながら生き残りをかけています。

「お取り寄せのお取り寄せ」人気 いまだけの「駅弁ドライブスルー」も

 鳥取駅 アベ鳥取堂は、「元祖かに寿司」「ゲゲゲの鬼太郎風呂茶漬け」などの自社商品に加えて、名古屋駅 だるま、小田原駅 東華軒、出水駅(鹿児島県) 松栄軒、岡山駅 三好野本店、富山駅 源(みなもと)など、9社の駅弁を週替わりで取り寄せ、鳥取市周辺エリアの利用者宅へ配達しています(要予約)。駅弁業者自らが全国から駅弁を取り寄せるという試みは、もともとほかのイベントとして企画されていたものとか。利用者からは駅弁を取り寄せて「全国へ旅行に行った気分になれた」との声も多くあるそうです。

 姫路駅 まねき食品は、接触を避けるため「駅弁ドライブスルー」店舗を期間限定で開設しました。姫路市内の本社工場や近隣の道の駅などで、駅弁や名物の「えきそば」、オリジナル商品の「コロナにカツ! カレーライス」などを持ち帰り容器で提供し、車内で食べる人のための駐車場や、屋外の食事スペースも設けています。こうした臨機応変な出店ができるのは、地域のさまざまなイベントのケータリングなどを手掛けてきた同社ならではといえるのではないでしょうか。

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まねき食品が開設したドライブスルー店舗(画像:まねき食品)。

 このほか、西明石駅の淡路屋も、神戸市内の酒蔵を利用したドライブスルー店舗を開設したところ、反響が大きく、初日はすぐ売り切れてしまったそうです。

 新型コロナウイルスによる苦境が続くなか、このように駅弁業者は従来と違う販売ルートを開拓しています。しかし、いずれも通年の実績には遠く及ばず、物流が滞っているため通販も対象地域を縮小せざるを得ないケースもあります。また、遠方の店に弁当を送り込んで販売することも、食品が傷みやすい夏場は多くの制約が生じるため、それに向けた試行錯誤はいまも続いているのです。

北から南まで名物駅弁イッキ見!(写真25枚)

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