パイロットの「航空教室」やテレワーク演奏も 新型コロナ下のANAが企画動画を連載

新型コロナの影響が航空業界全体に響くなか、ANAがパイロットによる「航空教室」や、「オンライン飲み」ならぬ「テレワーク演奏」を実現した動画コンテンツを配信しています。社内有志による自主企画とのことです。

新型コロナ禍で運休 減便が続くなか ANAのSTAY HOME企画

 新型コロナウイルスの影響で、航空業界全体に運休や減便が続くなか、ANA(全日空)がSNS上の公式アカウントやコーポレートサイトなどで、「ANAグループのココロのつばさ to STAY HOME」と題し、一連の動画コンテンツを公開しています。

 その内容は、飛行機に関するトリビアなどを紹介する航空教室をはじめ、ANAグループの有志社員で編成されたオーケストラによる演奏動画といったものです。

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ANAの飛行機(2020年3月、乗りものニュース編集部撮影)。

 パイロットによる自主企画という動画『青いつばさの世界(おうちで航空教室)』は、おもに子どもに向けたものではあるものの、その盛り込まれた内容は、飛行機に詳しい人が見ることも想定されているといいます。ANAは「若干詳しくなり過ぎたと感じるお子さまもいるかもしれません」としながらも、動画内にはユーモアを交えたクイズを入れ込みつつ構成するといった工夫が凝らされています。

「飛行機の楽しさ、かっこよさを自分たちの言葉で伝え、いつかこの困難な時期が収まったら、また飛行機に乗ろう、旅行に行こう、そんな楽しい気分になってもらいたい、といった想いから、この企画を発案しました」(ANA 企画発案者)

 演奏動画『音楽につばさを(テレワーク演奏)』は、文字通り有志社員によるテレワーク演奏を披露しています。「皆さまにあたたかい気持ちになってほしいという思いから始まった企画」といい、オンライン上での合奏を実現しました。各人の音のバランスを調整する過程で、通常演奏ではできないようなハーモニーに仕上がった部分もあるとのことです。

 ANAによると、これらの動画はいずれも「手作り感満載であり、決してカッコいい素敵な映像というものではない」といいます。これは、「企画発案者の想いを極力そのまま映像にすることを心掛けた結果生じたもので、そこに身近さであったり、安心感を覚えたりしてもらえるのではないか」としています。

【了】

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