ピックアップトラック 止まらぬ高級化 日本の軽トラ的な実用車がなぜ?

80年代から若者の憧れ 映画のなかのピックアップトラック

 1985(昭和60)年に公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、主人公の高校生が憧れるクルマは、日本製のピックアップトラックでした。つまり、1980年代中盤ではピックアップトラックに若い人が憧れるのは当然のことだったのです。

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ダッヂ「ラム ピックアップ」。北米における2019年車種別販売台数で2位(画像:FCA)。

 そうしたニーズがあれば、自動車メーカーが応えるも普通のこと。ピックアップトラックにも、乗用車として使える、きれいで格好良いモデルが用意されるようになっていたのです。いま販売されているフォードの「Fシリーズ」も、安くて実用車然としたグレードもあれば、800万円相当もするゴージャス仕様も用意されています。

 さらに言えば「Fシリーズ」には、「F-150」から「F-250」「F-350」「F-450」といったバリエーションが豊富に用意されており、幅広いニーズに応えられるラインナップの充実もヒットの理由です。2019年に公開されたクリント・イーストウッド主演の映画『運び屋』でも、違法な商品を運んで大金を手にした老人が手に入れるのは、やはり最新のゴージャスなピックアップトラックでした。

 つまり、もともとは実用車から人気に火のついたピックアップトラックでしたが、乗用車として使うニーズが生まれ、それに応えるようにきれいな内外装や充実の装備を揃えた仕様を用意することで、さらに人気が高まったのです。ちなみに、そうした“格好良い”ピックアップトラックは、安い実用グレードではなく、上級のゴージャスなグレードです。

 日本で求められるピックアップトラックもまた、実用車ではなく、格好良い、ゴージャスなピックアップトラックです。だからこそ、日本の街で見るアメリカのピックアップは、みなピカピカでゴージャスになっているのです。

【了】

【写真】 各メーカーの「海外限定」ピックアップトラック

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コメント

1件のコメント

  1. 軽トラ相当というよりはリアトランクに蓋が付いていないセダンって感じですね