「F-35は欠陥機で売れてない」は本当? 2019年の戦闘機生産シェアから真実を探る
2019年の西側諸国における戦闘機の生産数は…?
「戦闘機」という機種の定義づけが難しいところですが、「超音速飛行性能を有し近代的なレーダーや電子戦能力、ネットワーク能力などを備えた航空機」を意味するとすれば、アメリカやヨーロッパなどいわゆる「西側諸国」において、アメリカのF-35、F-15、F-16、F/A-18E/F、フランスの「ラファール」、スウェーデンの「グリペンE」、欧州共同開発の「タイフーン」といった機種が製造、販売されています。
これらの機種の、2019年の製造数(軍へ引き渡された機数とする)は以下の通りです。なおロシア機や中国機など、F-35とは競合しない旧共産圏の機種は除くものとします。
●ロッキード・マーチン(アメリカ)
・F-35…134機
・F-16…0機(後述)
●ボーイング(アメリカ)
・F-15E…11機
・F/A-18E/F…23機
●ダッソー(フランス)
・ラファール…26機
●サーブ(スウェーデン)
グリペンE…2機
●ユーロファイター
タイフーン…14機(年間データが取得できなかったため第2四半期までの7機を2倍した推定値)
ここに挙げた機種の2019年における総製造数は、合計208機(一部推定値)になりました。
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