B747「ジャンボ」の特徴「コブ」 実はケガの功名だった? 裏にボーイングの先見の明

旅客機としては下火の「ジャンボ」 でも続く高い需要

 航空機のトレンドはその後、小さいながら、より燃費の良いモデルに変化したことで、かつてのように「ジャンボ」を頻繁に見ることはなくなりました。

 しかし、ボーイングの「貨物機」を見込んだ戦略も、結果的に当たります。

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ノーズカーゴドアを開くカリッタ航空のボーイング747-400F型機。カリッタ航空は元JALの「ジャンボ」も保有(2019年、乗りものニュース編集部撮影)。

 たとえばJAL(日本航空)で使われていた旅客用「ジャンボ」の一部は、おもに海外の貨物航空会社で、貨物機としていまだ現役です。また先述の747-8型は、旅客型より先に貨物型がデビューした稀有なモデルに。日本で唯一の貨物専用航空会社、NCA(日本貨物航空)はこのモデルの最初の発注会社「ローンチカスタマー」を務め同モデルの開発を後押し、2020年現在も主力機種として活躍しています。

 先述のとおり「ジャンボ」の貨物機は、アッパーデッキ部分にコックピットを設置したことで、高い収容力を持つメインデッキを持ちます。また、機首部分が上に開く「ノーズカーゴドア」を多くの機体が備えており、大きな貨物などを直接積み込めることが強みのひとつになっています。

【了】

負けず劣らずデカイ! 当時の「ジャンボ」に勝ったC-5「ギャラクシー」

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コメント

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1件のコメント

  1. ボーイング747は
    空軍貨物機では
    ロッキードC5に破れた
    そこで、旅客機に
    しかし、当時としては巨大旅客機
    「パンナム」がうちが買います❗
    空席で飛ばすより
    料金を下げても空席を埋めるほうが得になり
    結果運賃の低下となった‼️