鉄馬を駆る! 陸自偵察オートバイ隊員 どうすればなれる? その理想と現実 抱える悩み

己を悩ますのはオートバイ隊員特有の持病

 晴れてオートバイ隊員になった後も試練があります。オートバイはどうしても単独行動が多いので、車列を組み移動するとはいっても、訓練で遠方の演習場などに向かう際は、駐屯地から目的地まで基本的にはひとりでオートバイを運転し続けなければなりません。またほかの隊員にもいえることですが、冬場の急な降雨にあうとツラいということでした。

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オートバイを操る田村陸士長。訓練時は転倒に備えてプロテクターを着ける(2020年6月、中野英幸撮影)。

 さらにオートバイ隊員特有の悩みとして話してくれたのが、腰痛になったり、長時間乗ることで臀部(尻)の皮がむけてしまったりすることでした。隊員によっては痔(じ)になることもあるとのこと。このほかにも一般的なライダーと同じく、転倒などで体に傷を負いやすいとも語ってくれました。

 それでも、飛田陸士長と田村陸士長は、やはりバイクはカッコいいと語っていました。記念行事などでオートバイ隊員が披露するジャンプ台は、いまだふたりとも本番で行ったことはないそうですが、憧れはあるそうです。好きなことを仕事にしているふたりの受け応えは、自信に満ち溢れていたのが印象的でした。

【了】

段差! ぬかるみ! ジャンプ! オートバイ隊員の訓練模様

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