駅長の次に「エラい」のは誰? 鉄道現場の階級と役割 制帽のラインで見分けられるかも

時には窓口業務もこなす 当務駅長とは

 駅長の業務には本来、駅構内の信号操作や出発合図を出すといった運転取扱業務があります。たとえば発車セレモニーなどで、ホームに立って片手を上げ出発合図を出している駅長を見たことがあるかもしれません。あれは記念行事なので大々的に行いますが、列車ごとに駅長がホームに出ていてはキリがありませんし、当然、駅長が毎昼夜休みなく働いているわけでもありません。

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鉄道の乗務員や駅員は制服を着て業務に当たる。写真はイメージ(2020年2月、大藤碩哉撮影)。

 そこで駅長から命を受け、駅長業務を代行する役割の人たちがいます。当務駅長と呼ばれ、この場合の「駅長」は役職ではなく担当業務といえます。先述のような管区駅長とは異なり「駅長室でどっしり」というわけではなく、泊まり勤務をしたり、小さな駅では窓口から運転取扱までとマルチに現場業務を行ったりするのでとても大変です。

 当務駅長には、駅長補佐や助役と呼ばれる役職の人たちも就きます。事業者によっても異なりますが、駅長試験に合格した人がこの役割を担えるといったところもあります。

鉄道現場の中間管理職「助役」

 鉄道の職位のなかでも特徴的な名称なのがこの「助役」でしょう。助役とは「駅長を助ける役」という意味で、駅長の補佐から一般社員の指導まで管理職としての業務をこなします。助役のポジションもとても幅広く、その役割によって名称も異なります。

 たとえば首席助役、運転助役、総務助役など、事業者によっても役割や職位にかなり幅がありますが、一般的には駅長、副駅長(駅長補佐)の次の職位と考えても良いでしょう。また、駅以外の運輸区(乗務区)にも乗務員を管理する立場の助役がいます。

【写真】会津鉄道の猫駅長

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コメント

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2件のコメント

  1. 女性専用車両に男性が乗ってると列車を遅延させてまで男性を降ろそうとして遅延の責任を男性に負わせようとする犯罪駅長もえらいのか?
    この類の遅延に何度出会したことか!
    しかもお客様対応とか?
    今度はこちらが駅員を対応してやろうか?

  2. 阪急電鉄のように、直接雇用に戻した例もあるが、最近では、子会社などが採用した駅員や運転士や車掌を使っていて、その鉄道会社が直接雇用した社員ではないケースが増えている。