未確認飛行物体!? エリア51で飛んでいたアメリカ軍の極秘戦闘機YF-110 なぜ「Y」がつく?

アメリカ空軍は「エリア51」で様々な新型機のテスト飛行を行っています。そのなかにはアメリカ製ではない機体も含まれていました。自国製ではないのに試作を示す「Y」の型式が付与された秘密の機体について見てみます。

秘密飛行隊と極秘戦闘機 VIPの犠牲で公に

 とはいえ、第3国経由でソ連製戦闘機を手に入れていることは安全保障上の機密であるとして隠蔽され、運用する第4477試験評価飛行隊の存在も公にされることはありませんでした。

 そのため、1979(昭和54)年8月にYF-114(MiG-17)が、1982(昭和57)年10月にはYF-113(MiG-23)が、それぞれ墜落事故を起こし、両方ともパイロットが亡くなったにもかかわらず、事故の詳細はひた隠しにされたのです。

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2機のF-5戦闘機とともに編隊飛行するYF-114ことMiG-17と、YF-110ことMiG-21(画像:アメリカ空軍)。

 しかし1984(昭和59)年4月、アメリカ空軍システム軍団(当時)の副司令官が、第4477試験評価飛行隊のMiG-23の墜落によって命を落としたことで転機が訪れます。3つ星の空軍中将が亡くなったにもかかわらず、機種を含めて事故の詳細が明らかにされなかったことで様々な憶測や批判が起き、その結果アメリカ空軍はソ連製戦闘機を保有していることを公にします。

 こうして秘密でなくなったことも影響したのか、1988(昭和63)年3月、第4477試験評価飛行隊は廃止されました。さらに1989(平成元)年には冷戦が終結。東西ドイツ統合によって新生ドイツ空軍がソ連製戦闘機を運用するようになったほか、1999(平成10)年以降は、冷戦中ソ連の同盟国であった東ヨーロッパ諸国が次々にアメリカと同盟関係を結ぶようになったことなどで、1970年代とはうって変わって旧ソ連製軍用機の情報を手に入れやすくなりました。

 現在では、インドネシアやマレーシアのようにアメリカ製と旧ソ連(ロシア)製の戦闘機を併用する国まで現れています。そう考えると、ありとあらゆる手段で敵国の戦闘機を手に入れようとしていたのも、やはり冷戦時代ならではだったといえるのかもしれません。

【了】

【写真】アメリカ空軍博物館に収蔵された元極秘機

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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コメント

2件のコメント

  1. 統一後のドイツでも旧東独の兵器を使ったとは驚きですが、在韓米軍が撤退したら南侵統一され韓国軍のF-35が北の人民軍に鹵獲されてしまうと思います(米国から遠隔操作で飛べなくできそうではありますが)。

  2. 自衛隊もロシアの戦闘機デザインを勉強しましょうよ、たとえばインド空軍から中古スホイを購入するなどして。

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