旅客機と貨物機 操縦はどう違う? 操縦機会は? ANA「B777F」パイロットに聞く裏側
旅客便・貨物便の違いはフライト中にも!
ボーイング777F型機の貨物スペースは、旅客型の客室部分にあたるメインデッキと床下貨物室の2層になった一般的なレイアウトです。ただ、エアコンは貨物機ならではの工夫がされているといいます。
「777F型機の温度調整はメインデッキ前方と後方、そして床下前方と後方でそれぞれ別にコントロールが可能です。またメインデッキのエアコン流量は、2段階で調整できます。搭載貨物には、一部の医薬品や動物など細かい温度調整を求められるものもあり、そうした場合には事前に温度設定がパイロットに通知されます」(ANAのパイロット)
ちなみに、成田~シカゴ線などANAの長距離国際貨物便はパイロット3名体制での乗務です。パイロットは交代で休憩を取り、休憩中はギャレー(キッチン)で機内食を自分で調理して食べます。
「出発前に必要な食事がすべて搭載されていることをパイロットは確認していますが、もし確認が漏れ、しかもきちんと載っていない、となると半日ご飯抜きになってしまうので注意が必要です」(ANAのパイロット)
なお、777F型機のギャレー設備でパイロットは、スチームオーブンとコーヒーメーカーをおもに使用するといいますが、ANAではパイロット用にそれぞれの使い方が書かれた資料が渡されているとのことです。
【了】
※一部修正しました(1月9日19時00分)。
全日空では飛行中に貨物室にパイロットが入れないという事でしょうか?それとも離陸前に貨物室に入れないという事でしょうか?
意味が良く分かりませんが。アンチアイスの液体の濃度により離陸までの時間が決まっているはずで、その時間までに離陸できなければ駐機場に戻り再度アンチアイスをしなければならないのは旅客機も貨物機も同じでは?
貨物室にいっても
窓がないので
翼を目視で点検できない
それが貨物室にいかない理由です
雪の降り方の状況により、防除氷液を撒いてからの時間だけでなく、目視で必ず確認しなければいけないこともあります。
上空で貨物室へいく必要性はないので貨物室へは行きません
もしどうしても行く必要があるときは、急減圧に備えて酸素ボンベを持って行きます。
「同社では、ボーイング767型機、そして2019年からはより大型である777型機のフレイターである777F型機を2機保有しており、同社のパイロットはそれらに共通して乗務できるといいます。」777と777F、767と767Fとの間で共通して乗務って意味で書きたかったんだと思いますが、この記事の書き方だと767と777と777Fで共通して乗務できるとしか読み取れず、誤解が生じます。
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。