100万円の値がついた飛行機の部品とは? 「航空ジャンク市」中の人にいろいろ聞いた

「航空ジャンク市」で一番高かったものは?

 航空科学博物館で各種イベントなどの企画を担当する秋葉さんに、「航空ジャンク市」について聞きました。

 そもそもこの航空ジャンク市、外部で行われていた鉄道などのジャンク市に着想を得て、航空機の分野でも同様のことを実施したら面白いだろうという形で始まったそうです。第1回は1990(平成2)年春に開催され、2020年でちょうど30年。いまや航空科学博物館の名物イベントに挙げられるほどです。

 小物としては、機内のアメニティや食器などのカトラリー類も並ぶほか、キーホルダーや文房具など普段使いできるものも多数あり、それらは比較的リーズナブルな値段で手に入れられるのだとか。

 一方で、エンジンカウルやタイヤ、機内で実際に使われていたシートなどの大型部品も出品されます。過去に最も高く落札されたものはボーイング747型機のコクピットパネルで、約100万円だったといいます。

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航空科学博物館で過去開催された「航空ジャンク市」での販売ブース(2008年5月、柘植優介撮影)。

 秋葉さんによると、航空ジャンク市で一番人気のものは計器類だそう。小型機から大型機まで各種並ぶそうですが、とくに高度計やコンパスが人気とのことです。

 ちなみに、航空ジャンク市で軍用機を含む官用機の部品は並ぶのか聞いたところ、民間機で使用された機体のジャンク品を仕入れているので、官用機などの部品が出品されたことはないということでした。

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