栃木で現役! ホンダ「NSX」パトカー 伝説のMRレイアウト2シーターゆえのトホホ話も

1989(平成元)年にホンダが満を持して発表した「NSX」。和製スーパースポーツと形容された同車を栃木県警がいまもパトカーとして使用しています。唯一無二のパトカーはどのようにして誕生したのでしょう。

低姿勢の2シーター車ゆえ使い勝手はイマイチ

 初代「NSX」パトカーは、排気量3000㏄のV型6気筒エンジンを積んだ「NA1」というタイプでした。しかし同車は使用中の事故で廃車に。その後継として現行「NSX」が改めてホンダから寄贈されたのです。

 初代と2代目のあいだに、「NSX」自体がマイナーチェンジし、タイヤサイズの大径化などとともにエンジン排気量が200㏄アップしたため、現用の「NSX」パトカーはこの3200㏄V型6気筒自然吸気エンジンを積んでいます。

 またパトカーへ改造されるにあたり、屋根上の赤色灯も初代のバータイプから2代目ではブーメラン型に変更されるなどしています。

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「NSX」パトカーの後部。赤色灯を除いた全高は1.2m弱しかない(柘植優介撮影)。

 他の都道府県警でも例のない「NSX」パトカー、交通安全に関するPR効果や、違反に対する抑止効果は抜群のようですが、使い勝手となると話は別のようです。なぜなら「NSX」は2シーターで後部座席などないため、違反者を車内に収容する場合、助手席に乗せるほかなく、そうなると2名一組で行動する警察官は、どちらかひとりが車外で待機する形になります。

 また天井が低く、シートも体の固定機能を高めた、いわゆるバケットシートのため、警察官がヘルメットを被って各種装具を着用すると窮屈、トランクルームも一般のパトカーと比べて狭いため、パイロンや旗を積むのもひと苦労とのこと。

 そのため、どうしても用途はイベントなどに限定されてしまうようです。とはいえ、そのスタイリングと知名度から、前出のとおり広報効果としては抜群のため、何度か所属は変わっているものの、終始ナンバープレートは「・110」の希望ナンバーを付け、使用され続けています。

【了】

★★まだ現役の「NSX」パトカーを写真でたっぷり★★

Writer:

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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