バス乗車時「自動検温」可能に 国内初 車載サーマルカメラ発売 ワンマン運行対応

商業施設などで見られるアレのバス版です。

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バス用サーマルカメラの使用イメージ(画像:サーマルカメラジャパン)。

 人体の表面温度を測定するサーマルカメラの専門メーカー、サーマルカメラジャパン(大阪市北区)は2020年9月7日(月)、国内初という車載用サーマルカメラの販売を開始しました。ワンマン運行のバスなどでも、乗客が乗り込んでくる際に自動で体温計測ができ、新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立てられるといいます。

 高速バスや旅行会社のバスツアーでは、乗車時に運転手や旅行会社スタッフが乗客ひとりひとりの体温を測定しているケースがあります。しかし、ワンマン運行を行う短距離の高速バスや、送迎バスなどにおいては、乗客が乗車するたびに運転席を離れて体温を測ることは困難です。そこで、商業施設の入口などで見られるAI(人工知能)による顔認証機能を活用した非接触の検温機器を、バス車内向けに中国メーカーとともに開発したとのことです。

 車載用を制作するにあたり、振動や熱、風塵対策を施し、車載用12V電源に対応しているといいます。このカメラをバスの乗車ドア横のポールに設置することで、乗客ひとりひとりの表面温度が基準値(任意で設定可)を上回った場合や、マスクを着用していない場合に警告を発するそう。また、運転席付近に設置するタブレット端末を通して運転手に警告するシステムも開発中だそうです。

 おもに、都市間輸送を行う高速バスや、旅行会社のバスツアーで利用される貸切バスのほか、学校、幼稚園、病院、商業施設や宿泊施設の送迎バスなどでの導入を想定しているとのこと。サーマルカメラジャパンは今後も、「サーマルカメラ技術を通して様々な業種、様々なシーンにおける感染症拡大防止への寄与を目指してまいります」としています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. のんきな話といわれるかもしれませんが、
    国土交通省告示の一般乗合旅客自動車運送事業標準運送約款を
    そのまま約款として掲げている事業者の場合、乗車拒否できる要件としては
    「(前略)指定感染症(入院を必要とするものに限る。)の患者(これらの患者とみなされる者を含む。)又は新感染症の所見のある者であるとき」
    なので、「指定感染症の所見」では該当しないのではないでしょうか?