「マスク拒否」だけじゃない飛行機の客室トラブル 最悪の酒酔い珍事 ナッツ事件…その末路
純粋な乗客じゃないこともある「客室トラブル」
トラブルを引き起こすことがあるのは、純粋な乗客とも限らないケースもあるようです。日本で広く知られているもののひとつに挙げられるのが、通称「ナッツ・リターン事件」でしょう。
2014(平成26)年、ニューヨークから仁川に向かう大韓航空機のファーストクラスに同社の副社長が乗り込みます。ウェルカムサービスのマカダミアナッツの提供方法をきっかけに、副社長は激高。すでに飛行機は駐機場を離れていましたが、副社長は駐機場に戻り、客室責任者であるチーフパーサーを降ろすよう一方的に指示。同便は副社長の指示通り、戻ってチーフパーサーが下りたのち、再出発しました。
国外のメディアがこれを大きく報じたことで、このトラブルは世界に広まり、結果この副社長は辞任。懲役10か月、執行猶予2年の刑を言い渡されました。
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日本では幸いにも、こういった「目を覆いたくなる」ようなトラブルは滅多にありません。なお、航空法第73条の3に「当該航空機の安全を害し、機内の秩序、規律をみだした場合、必要な限度で機長はその者に対し、拘束その他行為を抑止するための措置をとり、またはその者を降機させることができる」と記載されており、その乗客がCAの注意を聞かない場合は警告書を提出、それでも聞かない場合、拘束や強制降機となります。
【了】
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