枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家)の記事一覧
Writer: 枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家)
1982年、埼玉県生まれ。東京地下鉄(東京メトロ)で広報、マーケティング・リサーチ業務などを担当し、2017年に退職。鉄道ジャーナリストとして執筆活動とメディア対応を行う傍ら、都市交通史研究家として首都圏を中心とした鉄道史を研究する。著書『戦時下の地下鉄 新橋駅幻のホームと帝都高速度交通営団』(2021年 青弓社)で第47回交通図書賞歴史部門受賞。Twitter:@semakixxx
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「国民負担24.2兆円」国鉄の天文学的借金 破局はどこで救えたのか 地獄は「完全予想済み」だった!?
国鉄の分割民営化から36年が経過しましたが、負債の清算は今も終わっていません。巨額の債務を抱えて消滅した国鉄は、どこで転落の一途をたどり始めたのでしょうか。
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北海道・四国はボロボロ…国鉄なぜ「6つに分割」された? "葛西プラン"と驚異の「13分割」案
1987(昭和62)年に国鉄は分割民営化され、JR旅客6社とJR貨物になりました。北海道や四国は苦境が続きますが、そもそも分割方法に問題は無かったのでしょうか。分割に至る当時の背景を振り返ります。
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"第二&第三の山手線"に7本の放射路線 戦前の東京"理想の鉄道網"構想とは 実際どれくらいできた?
昭和初期、東京の鉄道網をより効率化するために、新たな環状路線や放射路線が計画されていました。いったいどのような路線だったのでしょうか。
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通勤は戦争!?「運行情報」「時差通勤」を生んだのは戦時中の"極限状況" 今と変わらぬシステムとは
電車が動いているのか、何分遅れているのかといった「運行情報」は今では欠かせませんが、実は歴史をさかのぼると戦時中に至ります。また「時差通勤」の取り組みも戦時中に生まれたものでした。
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鉄道の歴史は「置き石との戦い」!? 最高は“死刑”の重大犯罪なぜする? 呆れた理由で大惨事
鉄道の線路に石を置くのは危険な行為として、最大級の厳罰に問われます。しかし鉄道の歴史を振り返ると、軽いノリから不可解な理由まで、明治以来様々な「置き石」事件が発生してきました。
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乗客も駅員も荒みきった鉄道「暗黒の4年間」の実態 1945~1949 "地獄"は戦後に訪れた
1945年の終戦から約4年間は、生き抜くだけでも必死な、混乱した社会になっていました。その情勢は鉄道内で起きる事件の悲惨さにも表れています。
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「ズル」との戦いの歴史? 鉄道きっぷの「自動券売機」日本第1号は明治か 「機械が正しい」思い込みと落とし穴
鉄道きっぷを買うための「自動券売機」はいつからあったのでしょうか。また、最初の券売機にはどんな機能が備わっていたのでしょうか。進化の過程でさまざまな知恵が見え隠れします。
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まだ怖い存在…明治時代の電車「ビリビリッ!!」事件簿とは 「近所の銭湯へ感電事故」も!?
明治の中頃に日本で初めて登場した「電車」。当時は街じゅうに線路とともに架線が張り巡らされていましたが、当然、感電の危険もまだ強く存在していた時代でした。
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東京最初の鉄道は馬が引いた 年間3300万人が利用「東京馬車鉄道」が20年で消えた"もっともな理由"
明治初期、東京都心の人々の足となった最初の都市鉄道は「東京馬車鉄道」でした。年間3300万人が利用するほど繁栄したこの鉄道、どんな歴史を辿ったのでしょうか。
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国内わずか2例「懸垂式モノレール」は「負け組」なのか? 跨座式との"独仏代理戦争"互角の戦いの歴史
日本への本格的な都市モノレール導入をめぐり、「跨座式」「懸垂式」という全く異なるタイプを採用する、ドイツとフランス、2つの規格の争いがありました。どんな結末を辿ったのでしょうか。