枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家)の記事一覧
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北陸新幹線「延伸」はいばらの道? 立ちはだかる「着工5条件」 “建設費”以外もある障壁とは
北陸新幹線の敦賀~新大阪間は、早期開業を望む声があり、ルート案も公表されています。しかしそもそも整備新幹線には、着工の前提となる「5条件」が存在。まだまだ課題が残っています。
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“中距離快速”消滅は時代の流れか JR東日本「東京圏70km60分構想」の今 アクティーや京葉快速が生まれて消えたワケ
1990年代にJR東日本が推進していたのが「東京圏70km60分構想」です。広がる都市圏にあわせて列車をスピードアップするというものですが、具体的にどのような取り組みだったのでしょうか。各方面の列車の表定速度を軸に振り返ります。
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なぜ「交通系ICカードやめます」相次ぐ? “代替手段あるから”だけじゃない 苦しい事情はJRも同じ?
交通系ICカードが登場して約四半世紀。全国相互利用サービスが開始してからは約10年が経過しました。しかしここへ来て、地方の事業者を中心に撤退が加速しそうです。クレカタッチやQRコード決済が台頭する中、ICカードは岐路に立たされています。
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満員電車は「違法」です!? 当たり前に許容される法律のカラクリ “鉄道あるある”100年の議論
乗りものには定員があり、特に自動車や航空機は厳格に守られています。しかし鉄道では「満員電車」なる言葉もあるように、定員を大幅に超えた乗車も日常です。なぜ許されているのか、法律を巡っても様々な見解があります。
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鉄道はなぜ「激混みOK?」 定員あってもほぼ無制限 いつから1人1席扱いしなくなったのか
なぜ鉄道は超過定員が認められているのでしょうか。航空機や船舶は座席の数で定員が決まりますが、鉄道には立席定員という「座れない人」の存在が加味されています。
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「流線形」あまり意味ない? なぜ新幹線は採用し、そして鼻が長くなっていったのか
「流線形」と聞くと、初代新幹線の0系が思い浮かぶでしょう。イメージも相まって「速そう」ですが、そもそもいつ流線形は登場したのでしょうか。0系生みの親である島 秀雄は、日本における流線形採用には懐疑的でした。
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「北陸最大の都市」なのに“路線バスだけ”で半世紀 地下鉄・LRT・BRT…議論どうなった? 中心街が遠い金沢
日本海側有数の大都市である石川県金沢市では、地下鉄やLRT、BRTなどの導入が長年にわたり検討されていますが、なかなか実現しません。どのような背景があるのでしょうか。
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「そんなに速さを求めなくても…」なんてあり得ない!! タイパ重視の源流「超スピード時代」の鉄道 歴史は繰り返す
短時間でより高い効果や満足度を得る「タイムパフォーマンス(タイパ)」が注目を浴びていますが、乗りものの「タイパ重視」は100年近く前に始まり、現在まで連綿と続いています。その源流にあった当時の流行語「スピード時代」とは。
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ローカル線=「国民に大負担」 100年前に問題予測 “我田引鉄”に斬りかかった男の主張とは
利用がなく赤字のローカル線は廃止すればよい――このような声は一部で聞かれ、また鉄道会社も収支状況を公表し、路線改廃へ向けた議論を行いたい考えです。ただ、このようなローカル線問題を100年前に提唱した人物がいました。
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駅からゴミ箱が消えるとどうなる? かつての鉄道はゴミだらけ! 信じ難い“マナー”も…歴史は繰り返す?
日本の駅や列車内は清潔だといわれます。しかし一昔前は、そこら中にゴミが散らかっていました。特に列車内で出た弁当のゴミは、座席下に置くのがマナーといわれた時代も。日本人の美意識への変化を見てみましょう。