細谷泰正(航空評論家/元AOPA JAPAN理事)の記事一覧
Writer: 細谷泰正(航空評論家/元AOPA JAPAN理事)
航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事
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「トナカイ」の名を持つ輸送機DHC-4 どこでも発着・悪路もOK…サンタ向きの機体?
カナダでトナカイを意味する「カリブー」の愛称がつけられた飛行機、それがカナダ初の双発輸送機、DHC-4です。その性能からアメリカ軍が大々的に採用しており、もしかすると、プレゼントを満載して飛ぶサンタクロースにも適していたかもしれません。
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『トップガン』で描かれたF-14戦闘機の“弱点”とは 映画じゃスリリング 現実は深刻 どう解決?
いまから50年以上前に初飛行した戦闘機F-14「トムキャット」。いまだ根強い人気のある同機ですが、初期型は看過できない不具合を抱えていたそう。その一因を解決すべく製作された試験機には、NASAのレア仕様機もありました。
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「ハノイ・タクシー」って? かつての横田常連C-141輸送機のマルチすぎる功績 宇宙の大発見まで
ひと昔前は日本にも頻繁に飛来していたC-141「スターリフター」輸送機。軍用ジェット輸送機のデファクトスタンダードとなった機体ですが、実は3度の改良を受けていました。ベトナム戦争や湾岸戦争などで重用された傑作機を振り返ります。
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シェアさせて下さい「核」を 冷戦下カナダの選択 政争の具になった搭載機「ヴードゥー」とは
1960年代初頭、東西冷戦の最前線であったカナダはアメリカと核シェアリングすることを決めます。それに伴い導入されたのが、CF-101戦闘機。同機を導入した結果、カナダでは政権交代まで起きたそうです。
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あわや人類滅亡「キューバ危機」60年 核戦争はどう回避されたのか 背景に2種の米偵察機
今から60年前の1962年晩秋、世界は全面核戦争に突入する一歩手前に陥りました。後に「キューバ危機」と呼ばれるようになったこの事件に終止符を打ったのは、2種類の偵察機が持ち帰った画像情報。本事件の一連の流れを振り返ります。
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「世界で最も静かな飛行機」どう実現? 求められた“夜のジャングル飛んでもバレない”性能
アメリカには「世界一静かな飛行機」とも呼ばれる機体が存在します。それはYO-3A「クワイエット・スター」。そのまんまな愛称が付けられたこの機体、何のために作られたのか、誕生の経緯と運用についてひも解きます。
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日本にもいた米空母艦載機A-6を覚えているか 派生型多数で半世紀も繁栄 何が良かった?
今から四半世紀前のアメリカ空母には攻撃専用機が多数搭載されていました。その中心を担っていたのがA-6「イントルーダー」。基本性能が良かったことから派生型もいくつか作られ、さらに専用の訓練機まで用意されていました。
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名門ロッキード唯一のビジネスジェット「ジェットスター」に乗った! 露と消えた300機生産の皮算用
F-22「ラプター」やF-35「ライトニングII」といったステルス機からC-5「ギャラクシー」などの大型輸送機まで広く手掛ける航空機メーカーの名門ロッキード。同社が造った唯一のビジネスジェットは一体どんな機体だったのでしょうか。
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米空軍公式の“ザ・魔改造” 異形のF-16戦闘機ファミリー 無事飛べた?
4600機以上が生産されたアメリカ製戦闘機F-16。傑作機といえる同機の派生型のなかでも異色といえるのが、デルタ翼のF-16XLと、カナード翼増設のAFTI F-16でしょう。どのような経緯で開発されたのか、出自とその後を探ります。
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敵地攻撃は彼らに聞け?青森・三沢の米空軍F-16戦闘機が担う際どい任務とは 精鋭部隊「イタチ」
青森県東部にある三沢基地に配置されているアメリカ空軍第35戦闘航空団。この部隊が運用するF-16戦闘機は、敵地の奥深くに潜り込む役割を持つとか。「ワイルドヴィーゼル」と呼称される危険なミッションの一端を見てみます。