JALグループ新LCC「ZIPAIR」客ゼロで路線拡大なぜ? コロナ禍で貨物のみ 社長に聞くその必要性

ジップエア社長に「ETOPS」の現況を聞く

 ジップエアが保有するボーイング787型機は、JALやANAなどのいわゆる国内の老舗航空会社でも長距離国際線で用いられていますが、出来たばかりのジップエアは、先述のとおり同じ型式を持っていても、既存の航空会社と同じように、ETOPSが自動的に付与されるわけではありません。国土交通省から認可を受けるには、便を運航し実績を積み、“お墨付き”をもらう必要があるのです。

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「ジップエア」のボーイング787型機に乗り込む客室乗務員(2020年、乗りものニュース編集部撮影)。

 ジップエアの西田真吾社長は、自社機体の「ETOPS」の現況について、次のように答えています。

「いろいろな手続きがありますが、いまのところ取得まで順調に進んでいます。10月のホノルル線就航には、間に合うと思います。取得ができるかどうかは当局の判断次第ですが、機首部分に『ETOPS』の文字を入れる準備はできています」

 このほか、前出の特殊な貨物便を運航することによって、CA(客室乗務員)の教育ができるというメリットもあるそう。ソウル線就航日となった9月12日(土)も、フライト中、客室でCAの訓練が実施されていました。

【了】

実はトイレもスゴイ! まだ乗客が入ったことのないジップエアの機内

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