A-10攻撃機が機関砲を撃つと減速する伝説は本当だった! 最強機関砲は反動もヤバい!

実戦投入されたF/A-16! 30mm機関砲は火を噴いた…のか?

 GPU-5/Aを搭載したF/A-16は、1991(平成3)年の湾岸戦争に投入されましたが、結果としてF-16はこの反動に耐えることができませんでした。

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GPU-5/Aを搭載したF-16(F/A-16)。実戦投入されたものの反動を制御しきれず十分な成果を得ることができなかった(画像:ジェネラル・ダイナミクス)。

 まずGPU-5/Aを射撃するためのソフトウェアが未完成であり、飛行制御によって反動の補正を十分に行うことができません。さらに元々、想定されていない武装を外付けしたため、十分に機体に固定することができず大きくブレが生じてしまいます。その結果、GPU-5/Aから発射された弾丸は大きく散らばってしまい、期待通りの照準精度が得られませんでした。

 広範囲を攻撃するためのクラスター爆弾のような使い方はできましたが、それならばクラスター爆弾を使ったほうが効率的であったため、GPU-5/Aはたった1日使われただけでお役御免となってしまいました。もう少し真剣に取り組んでいれば、結果は違ったかもしれません。

 事実としてはその後2020年現在までに、A-10は何度も戦闘機へ置き換えられそうになりますが、少なくとも戦闘機に30mm機関砲を搭載しようという試みは、F/A-16を最後に行われることはありませんでした。

【了】

【写真】GAU-8/A 30mm機関砲が収まるA-10機首内部

Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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