なぜ? コロナ禍「洗車」が絶好調 ウン十万の高級コーティングが売れる! 客層は?
「一度施工したら次は5年後」とはならない?
――高級コーティングを選ぶのは、どのような人でしょうか?
コロナ禍の所得への影響は少なかったものの、食事にも遊びにも行けない、ではクルマをきれいにしよう、という方ではないでしょうか。また、お客様の年齢層も若くなってきています。当社の広報スタッフから働きかけ、ユーチューバーにずいぶん取り上げていただいたことなどが、功を奏しているのでしょう。
――今後もこの好調ぶりは続くのでしょうか?
1年後も同じ伸び率かといえば、そうとは思えませんが、仮に今のレベルが続くならば、カーコーティングが本当に文化として根付いたといえるのではないでしょうか。
一方で、現在の新しいお客様が今後、リピーターになるのも間違いないでしょう。5年持続する最高級コーティングの「EXキーパー」(クルマのサイズ、内容により施工価格およそ11万円から25万円程度)でも、定期的なメンテナンスの需要はあり、5年を待たずに再施工される方も少なくありません。
※ ※ ※
Keeper技研のコーティングは、耐久年数の目安が1年の商品(サイズにより施工価格1万6600円から2万7000円)や、3年の商品(同4万7500円から6万7500円)もあります。いま伸びているという、前出の5年持つ最高級コーティングをした人は、しばらく来店しないという風にも考えられますが、そうでもないのだとか。
「『洗車だけしに来た』『フロントウィンドウだけ3か月に1回くらい改めてコーティングしてほしい』といってお越しになるお客様も多いです。洗ってくれ、とは言われたものの、『どこが汚れてるの!?』となることもありますよ」と谷会長。コーティングをしたことで顧客の意識が変わり、ちょっとの汚れでも気になるようになる、そうしてリピーターになる……というわけです。
こうした需要の背景についてオートバックスセブンは、「クルマをよく使うようになったことで、汚れに気づきやすくなった」のではないかといいます。「いままで週1くらいでクルマを使っていた人が、平日も乗るようになる一方で、休日は『出かけたくない、混む場所に行きたくない』――そこで休日に洗車するケースも増えたのではないでしょうか」とのこと。ちなみに、オートバックスでも10数万円の高級コーティングは好調だそうです。
【了】
俺は自分で自分の車を磨いる人を見ると、その車が一番輝いて見えるけどね
車庫事情もあろうが魅せたきゃ自分で手入れしてやりゃ車も応えてくれるさ