東京メトロ駅の謎の標示「無」「0:25」何を伝えてる? 本領発揮の「裏の顔」があった
ただ時間だけが表示される機械
時間がカウントされていく表示は、「電車がホームに到着してからの時間」を示すものであり、構内放送とともに、電車の進入を感知して表示がスタートし、加算されていくそうです。
ただ本来、車掌がドアの開閉を行ううえで参考とするのは、あくまで携帯する「乗務行路表」に書かれた、あらかじめ秒単位で指定された時刻です。東京メトロによると、普段のカウントアップの表示はあくまで参考程度であるといいます。この表示灯が能力を発揮するのは、逆に「カウントダウンする時」とのこと。どういうことなのでしょうか。
表示灯が「カウントダウン」するのは、列車に遅延やダイヤの大幅な乱れが発生した時です。電車が数珠つなぎでやって来てしまうと、最初の列車は満員になるものの、直後に来た列車にはあまり乗客がいない、といった弊害が生じてしまいます。それを防ぐため、駅で十分な停車時間を設けるなどして列車の間隔調整を行うことがあり、その発車目安を指示するのが、カウントダウンの表示です。
このカウントダウン表示、最初は分単位の表示ですが、2分を切ると「120」となり、秒単位の表示になります。この発車目安は列車の運行を統括する総合指令所から送られてきます。東京メトロによると、導入当初はコンピューターが自動的に運転間隔を調整していたところ、現場状況に沿ってより柔軟に対応する必要があったことから、機器更新時に指令所の判断が反映できるように変更したそうです。
【了】
パリの地下鉄の始発駅には運転士から見える位置(ワンマン運転)に先行列車が出発してからの経過時間と現在のスケジュール上の時隔が5秒間隔で表示されていた、ような気がします。今は方式が違っていると思います。
立会、あり!
立会、なし!