2020年羽田空港に出現の「レア飛行機」たち コロナ禍も反映 でも機種も塗装も珍しい!

1フライトで終わった特別機&利用客減った今だけ羽田にいるANA機

 3月にはオリンピックイヤーならではの飛行機が羽田空港に出現。当初、年内開催が予定されていた「東京オリンピック」の聖火を運ぶために仕立てられた特別輸送機「TOKYO2020号」です。同機は白ベースに赤と金の塗装がちりばめられており、前方に聖火ランナーのピクトグラム、垂直尾翼に聖火リレーのエンブレムがあしらわれていました。

また、機体前方には「東京オリンピック」エンブレムを挟んで、JAL(日本航空)とANA(全日空)の2社の企業ロゴが並んでおり、その点でも唯一のカラーリングだったといえるでしょう。

「TOKYO2020号」は、ギリシャの首都アテネで採火された聖火を日本に輸送するため、18日に羽田空港を出発、ギリシャで聖火を積み込むと2日後の3月20日に宮城県にある航空自衛隊松島基地に戻ってきました。なお、18日の出発後、同機はこの塗装で再び羽田空港に姿を現すことはありませんでした。

Large 201224 hnd 02

拡大画像

羽田空港に飛来したANAのボンバルディアDHC8-Q400型機(2020年10月、乗りものニュース編集部撮影)。

 その後、新型コロナウイルス感染拡大によって日本でも緊急事態宣言が発出。多くの飛行機が羽を休める事態になります。その後同宣言は5月25日に解除されたものの、羽田空港に姿を見せる珍しい飛行機は、コロナ禍に関係したものとなります。

 6月、ANAなどが乗り入れる第2ターミナルに、ANAグループが唯一保有するターボプロップ機、「ボンQ」ことボンバルディアDHC8-Q400型機が出現します。これはコロナ禍で航空需要が減退するなか、機材が小型化されたことで、羽田でも6年ぶりに乗り入れるようになったものです。「ボンQ」はいったん7月後半までで羽田から姿を消しますが、10月に再び羽田発着路線に投入されています。

 なお、同モデルを羽田空港に投入するさい、中心となって動いたANAの担当者は「もともと羽田空港には、DHC8-Q400型機を導入する体制はありませんでした。通常旅客機は、そのモデルの整備資格を保有する整備士がいなければ、その空港へ発着はできません。そこで、社内においてDHC8-Q400型機の整備資格を持つ人を集めてもらうといったことも実施しました」と当時のことを振り返ります。

コロナ禍で話題に! JALの「超わかりづらい」位置のアマビエ塗装

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. JALの国内線で「本日は国際線機材なのでWifi使えません」が増えた気がします。(運悪く当たってるだけかも知れないけど・・・)

    おまけに国際線機材だからゲームできるかと思えば出来ない、テレビ付いてるのに何も見れない・・・