陸自「装甲救急車」誕生へ 運用面などに見るこれまで後回しになっていたワケ

戦争でも、最低限守られる国際ルールというものがあり、赤十字マークをつけたものを攻撃対象としてはならないのもそのひとつです。しかし戦争の変質により、それもアテにならない昨今、陸自の救急車を装甲化する予算が計上されました。

いままでなかったの? 防衛省が救急車の装甲化で予算計上

 陸上自衛隊の「1t半救急車」にアップリケのような防弾プレートを張り付けたイメージ図が、防衛省の「令和3年度予算案」の中に新規事業「救急車の応急装甲化の実証」(3億円)として掲示されました。あくまでイメージですので、こんな雑コラ(失礼)のような形状になるかはわかりませんが、日本も救急車の防護に着手するようです。

 陸上自衛隊には4×4から8×8までの各種装輪装甲車が揃っているのですが、装甲救急車はありません。一方、各国の装甲車には、ほとんど救急車のバリエーションが用意されています。

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アメリカ陸軍のM1133ストライカー医療支援車(画像:アメリカ陸軍)。

 例えばアメリカの装輪装甲車の代表格であるストライカー装甲車には、M1133という装甲救急車があります。単に担架が収容できるだけでなく、内部には医療用コンセントが14か所、心電図や心肺蘇生装置、人工呼吸器に骨折や裂傷などに対する応急処置装備、大量出血時の増血措置が可能な設備が用意されています。この車両は、ストライカー装甲車シリーズを装備するストライカー旅団戦闘団で医療支援にあたるもので、ベースとなる車体はストライカーで統一されているため部隊にも随伴でき、補給やメンテナンスもやり易くなっています。

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災害派遣でも目にする機会の多い1t半救急車(2017年3月17日、月刊PANZER編集部撮影)。

 一方の、陸上自衛隊が装備する現行の1t半救急車は、消防の運用する高規格救急車とほぼ同じ医療資材が積載され、応急処置ができるようになっています。また担架を最大4本収容できる積載量があり、さらに高機動車シャーシをベースにしているので走破性にも優れています。しかし悪路走行を前提にしているので、防振軽減装置はありません。

【写真】レアかも? 街中で見るのと同じ車両だけど「陸自カラー」な救急車

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コメント

1件のコメント

  1. CGのやる気のなさが、すべてを物語っているな。

    真っ先に予算を切られるだろうな。

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