マイ飛行機 エンジンはマツダのロータリー スバルの水平対向 日本車エンジン人気なぜ?

欧米では、自分でパーツを組み立て、自家用機として空を飛ぶことが認められています。そこでは日本製自動車エンジンの飛行機への転用が以前から行われており、しかも人気があるとのこと。理由は何なのでしょう。

自家用機ならロータリー・エンジンやディーゼル・エンジンも搭載可!

 このようなメリットがある航空機転用可能な自動車用エンジンのなかで、以前より人気が高かったのは、高品質で信頼性も高い日本製の自動車用エンジンです。フロリダ州のヴァイキング・エアクラフト社は、スバル製の水平対向エンジンを改造して小型機用に販売していました。現在では、三菱自動車ならびにホンダ製のエンジンをベースに所要の改造を施した航空機用エンジンを販売しています。

 また根強い人気があるのが、マツダ製のロータリー・エンジンです。小型軽量で高出力のロータリー・エンジンは減速ギヤを取り付けても、容易に小型機への搭載が可能だからです。そのため、アメリカではマツダのスポーツクーペ「RX-7」に搭載されていた往年のロータリー・エンジン「13B」が、航空機用として再利用されています。

 オーナーがロータリー・エンジン機を絶賛する理由は、エンジン構造がシンプルな点です。金属疲労による経年変化が起きやすいバルブやクランクシャフトなどが、ロータリー・エンジンには存在しません。そのため、ローターシールなどの消耗部品さえ定期的に交換すれば、高い信頼性を維持できるとしています。

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軽飛行機「RV-6」に搭載されたマツダ製ロータリー・エンジン(細谷泰正撮影)。

 変わったところでは、オーストリアのアストロ・エンジン社が、隣国ドイツのメルセデス・ベンツの自動車用ディーゼル・エンジンを基にした航空エンジンを販売しています。ディーゼル・エンジンの強みは、安価なジェット燃料が使えるところです。

 自動車の電動化は着実に進んでいきますが、空ではまだまだエンジンの時代が続きます。これは筆者(細谷泰正:日本オーナーパイロット協会理事)の私見ですが、日本の自動車メーカーは既存の製品を活用して航空エンジンに参入すれば世界中で支持されるのではないでしょうか。

 日本の大手自動車メーカーはロジスティクスの面でも世界中に拠点を有しています。世界に広がる部品供給網を活かせば販路を拡大することも可能です。ユーザーへの訴求が上手くいけば、日本製自動車エンジンが世界の空を羽ばたくことも夢ではないでしょう。

【了】

【写真】飛行機に移植されたマツダの名エンジン

Writer:

航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事

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コメント

2件のコメント

  1. マーケットが小さい。加えて純粋な航空エンジンより安上がりなことが選択理由なのだから、自動車メ―カーに参入の旨みはない。

  2. PL法で叩かれる。加えて、コンチネンタルやライカミングからTCを取得させまいと圧力がかかる。

    仮に取得できたとしても、その投下資金を回収するために単価が上昇するのだから、結局は既存の航空エンジン価格と大差がなくなり、自動車メーカーに参入のうまみはない。

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