ボンバルディアはなぜビジネスジェットに「賭けた」のか 鉄道車両も旅客機も手放して【Merkmal】

カナダのボンバルディアがコロナ禍でも業績を維持している。世界的な航空機メーカー、鉄道車両メーカーとして名を馳せた同社だが、いまはほぼ「ビジネスジェット専業」。なぜ数々の事業を手放したのか、そしてなぜ追い風に乗れたのか。

コロナ禍はビジネスジェットには追い風?

 もちろん、新型コロナウイルスの世界的感染拡大は、ボンバルディアをはじめとするビジネスジェットメーカーにも大きな打撃を与えている。ビジネスジェットメーカーの業界団体である一般航空機製造者協会(GAMA)は2021年2月24日に、2020年のビジネスジェット機の全世界の納入機数は2019年から20%減の644機にまで落ち込み、2021年中には新型コロナウイルス感染拡大以前の水準まで業績を回復するのは困難であるとの見通しを示している。

 その一方で収容人数の少ないビジネスジェットは、旅客機に比べると新型コロナウイルスの感染リスクが低いことから、富裕層や企業の需要が増加傾向にあり、ボンバルディアやガルフストリームといったビジネスジェットメーカーは、2020年の第4四半期(10月~12月)に軒並み業績を回復している。

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ボンバルディアの経営状況悪化の原因となったCシリーズ(CS100)。現在はエアバスがA220として販売しており、堅調なセールスを続けている(竹内 修撮影)。

 これまでビジネスジェットの需要が少なかった日本でも、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて需要は増加傾向だ。2020年12月30日付の時事通信は、静岡県に拠点を置く運航会社のフジビジネスジェットが、2021年中にビジネスジェット機を追加導入し、加えて現在運航している機材よりも大型の機材の導入に向けた準備を進めていると報じている。

 新型コロナウイルスの感染拡大という、思わぬ形で訪れたビジネスチャンス――ボンバルディアもこれを活用すべく、セールスの低迷しているリアジェットシリーズの生産を2021年第4四半期で終了し、好調な「グローバル」シリーズと「チャレンジャー」シリーズに経営資本を集中する、新たな経営戦略を発表している。

【写真】「鉄道ビッグ3」ボンバルディアの名残 360km/h高速鉄道車両

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コメント

2件のコメント

  1. 写真が間違えています。

    2頁の写真は3頁、3頁の写真は2頁が正しいですね。

    • ご指摘ありがとうございます。記事を修正しました。

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