「五式戦闘機」「マスタング」…急造品なのに高性能を発揮したWW2期戦闘機4選

戦時中、間に合わせで兵器を急造するといったケースはしばしば見られるものです。間に合わせゆえ粗悪品ばかりかと思いきや、時には思わぬ力を発揮するものが現れることも。WW2期の、そうした航空機を見ていきます。

評判の悪い機体に空冷エンジンをつけろと言われたので…「La-5」戦闘機

 1942(昭和17)年中頃からソビエト連邦が投入した「La-5」戦闘機は、性能の良い空冷エンジン「シュベツォフ ASh-82」の供給目途がたったため、ソ連上層部の命令で、それまで使っていた「LaGG-3」戦闘機を若干改造し、エンジンを付け替えた機体でした。

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独ソ戦中盤の主力機だったLa-5戦闘機。写真はエンジン改良型のLa-5F(画像:Soviet propaganda、CC BY-SA 3.0〈https://bit.ly/2OT6vbz〉、via Wikimedia Commons)。

 独ソ戦序盤の主力戦闘機のひとつであった「LaGG-3」は、木製パーツが多く使われていた機体でした。そのため、重量が重くなり加速性が悪く、加えて戦闘中の強度に問題があり、被弾や激しい戦闘機動を取ると空中分解しやすいという危険を抱えており、現場の兵士からは「保証書付きの塗装済み棺桶」と呼ばれることもあったといいます。

 その不評機体の液冷エンジンを空冷に変え、重心の変更や補機を取り付けることで完成した同機は、「LaGG-3」の持つ問題を全て解決することはできませんでしたが、速度や上昇力が大幅に改善されます。そして数々のエースパイロットを生み出し、スターリングラード攻防戦では、低空での戦闘でその能力を発揮して「スターリングラードの小さな救世主」と呼ばれました。

【写真】「川崎」はいまも昔も…「飛燕」の液冷エンジン「ハ 40」

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