「五式戦闘機」「マスタング」…急造品なのに高性能を発揮したWW2期戦闘機4選

戦時中、間に合わせで兵器を急造するといったケースはしばしば見られるものです。間に合わせゆえ粗悪品ばかりかと思いきや、時には思わぬ力を発揮するものが現れることも。WW2期の、そうした航空機を見ていきます。

まともな艦載機がないので普通の戦闘機を載せてしまえ…「シーファイア」

 開戦当初、イギリス海軍空母の艦上戦闘機は複葉機の「シーグラディエーター」と、妙な戦術思想でなぜか複座式になってしまった「フルマー」のみで、まともな機体がありませんでした。

 開戦からしばらくは空母戦力を持たない独伊軍が相手でしたが、地中海や北海では地上基地から艦隊や輸送船団を空襲されることも考えられ、また将来的に空母を持たれる可能性もあり、まともな艦載機の開発は急務でした。そこでイギリス海軍は、空軍の使っていた「スピットファイア」をほとんど改造せずにそのまま艦載機として使う、という行動に出ます。

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空母「ビクトリアス」の飛行甲板にて、「シーファイア」戦闘機(画像:帝国戦争博物館/IWM)。

 日米の艦載機はそれぞれの海軍が作ったもので、元々、艦上と地上双方での運用が考えられていたものが多かったのですが、「スピットファイア」はイギリス空軍開発であり、艦上での運用を想定してはいませんでした。そのため、脚回りの関係で着艦が難しいという問題がありましたが、その部分には急ぎということで「目をつぶり」、カタパルト用フックと着艦フックをつける以外はほぼ無改造で、艦上戦闘機として使用しました。

 間に合わせで作った同機ですが、原型が「スピットファイア」ということで空戦能力は文句なし。結局、大戦を通して艦上戦闘機として運用され、のちに主翼の折りたたみ機構や、カタパルトを使用せずとも発艦できる改造が施されます。

 この「シーファイア」、実は朝鮮戦争にも偵察機タイプが運用されており、本家の「スピットファイア」よりも運用期間は長いものになりました。

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