愛知県警の番長「GTO」パトカー 高速隊から広報課へ 四半世紀の「実績」
廃車の淵からよみがえった超人気車
愛知県警の「GTO」は、1996(平成8)年度式の車体で、運用開始からすでに四半世紀が経過しています。なお、最初から広報課に配備されたわけではなく、2020年10月までは県警高速隊(高速道路交通警察隊)で使われていました。
最高出力280馬力、最大トルク43.5kgmを発揮するツインターボエンジンと、走行安定性に優れたフルタイム4WDの駆動方式を活かして、高速道路における交通違反の取り締まりに従事したといいます。
しかし、4ドアでないため後部座席が狭く、違反車のドライバーを車内に乗せづらかったほか、トランクも容量が小さいため、各種装備を搭載するには狭いなど、使い勝手の面では「クラウン」を始めとしたセダンタイプのパトカーに分があったようです。
反面そのスタイリングから、子どもから大人まで広く人気だったそうで、各種イベントでは注目を集めたとのこと。一旦は廃車も検討されたそうですが、その「実績」が買われて県警広報課に移管され、運用継続になったといいます。
県警担当者の説明によると、もう替えのきかない部品もあるとのこと。それでも広報効果は抜群のようで、「『GTO』を見てもらうことで、交通安全をPRできれば」と話していました。
【了】
※一部修正しました(4月14日10時11分)。
Writer: 柘植優介(乗りものライター)
子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。
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