「名二環」全通&中京圏の道路新料金でどう変わるか 名古屋の道路が今後の試金石に?
迂回しても不利にならない新料金
その迂回の選択をサポートする目的で導入されるのが、前出した「中京圏の新たな高速道路料金」です。
骨子としては、「東海環状道とその内側の高速道路で料金水準を統一」、そして「対距離制」の2つ。名二環も均一料金(普通車30km未満510円/30km以上620円)から、距離に応じて普通車(ETC料金。以下同)で260円から1110円まで加算される対距離制になるだけでなく、名古屋高速の料金も、NEXCOと同じ5車種区分に揃えられるとともに、290~1320円の対距離制に移行します。
そのうえで、新料金の適用範囲においては、A地点からB地点までの最短距離を基準に、迂回しても不利にならないよう料金調整がなされます。この新料金の適用によって、実質的に値上げになる区間と、値下げになる区間が混在します。
たとえば名二環を有松ICから鳴海ICまで1区間3km走った場合、これまでは510円かかりましたが、新料金では260円に。一方で植田ICから楠ICまでの14.9kmは、510円で走れたのが、650円に上がります。しかし、東海北陸道の岐阜各務原ICから名古屋高速の錦橋出口までの40.1kmだと、1800円かかったのが1520円になる、といった具合です。
NEXCO中日本 名古屋工事事務所の安藤博文所長によると、名二環周辺の高速道路上では「(名古屋高速の)都心環状線まで〇〇経由で何分、●●経由で何分」といったルート選択の参考となる情報もしっかり表示していくとのこと。
また国は将来的な施策として、ルートの混雑状況に応じて変動する機動的な料金を導入し、渋滞緩和につなげることも検討しています。そのうえで、名古屋圏の道路は今後を占う試金石になるかもしれません。
【了】
新料金の適用範囲においては、A地点からB地点までの最短距離を基準に、迂回しても不利にならないよう料金調整がなされます。
は様々な適用条件がありすべてに場合に適用されないという意味で、事実と異なります。正しく報道してください。
このような都合の良い部分だけをとらえた報道により、安易に迂回したことによる経済的損失のことを考えてください。
>三大都市圏で環状の自動車専用道が全線開通(途中略)2例目です。
名古屋高速のC1都心環状線、阪神高速の1号環状線、首都高速のC1都心環状線はまだ未開通だったんですか?それともなんかの定義違いですか?