実は歩いてすぐ? 東京の地下鉄「非公式だが乗換可能な駅」5選&案外遠くてがっかり駅

乗り換えられそう…と思っていると後悔する駅も

 千代田線と大江戸線のように、交差していても乗換駅がないケースはほかにもあります。路線図上では近くに駅があり、「名前も似ているし、乗り換えられそう」と思っていると、痛い目を見るケースもあります。

【NG】南北線「六本木一丁目」×日比谷線など「六本木」

 南北線と日比谷線は、六本木一丁目駅の南およそ450mの飯倉片町交差点で交わっていますが、ここに駅はありません。南北線の四ツ谷方から六本木へ向かう場合、麻布十番駅まで迂回して大江戸線に乗り換える必要があるうえ、東京メトロと都営地下鉄との乗り換えなので運賃も割高になります。では、六本木一丁目で降りて六本木まで歩けるのでは、と思っていると、ちょっと後悔するかもしれません。

 両駅の距離は600m以上、そして、けっこうな高低差があります。六本木の中心部と駅は台地の上、六本木一丁目駅は長い坂の下に位置しているのです。六本木一丁目で降りて六本木へ向かう場合、六本木通りを走る都営バスに乗ったほうが無難でしょう。

【NG】東西線「早稲田」×副都心線「西早稲田」

 東西線と副都心線も交わってはいるものの、その交点に駅がありません。名前が似ている早稲田駅と西早稲田駅のあいだは1kmほど離れており、むしろ西早稲田駅からは、最寄りの出入口どうしだと高田馬場駅のほうが近いです。

 西早稲田駅の北350mほどのところが東西線との交点ですが、そこに駅をつくると高田馬場と近すぎるほか、地下埋設物や地形条件などを考慮した結果、早稲田大学西早稲田キャンパスと直結する形で副都心線単独の駅として西早稲田駅がつくられました。

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南北線と日比谷線(上)、東西線と副都心線は交点に駅がない(東京メトロの画像を加工)。

 ちなみに都電荒川線の早稲田駅は、いずれの駅からも大きく離れた、神田川に近い低地に位置しています。

※ ※ ※

 地下鉄どうしの乗り換えポイントのほか、地下鉄とJRや私鉄を乗り換えるうえでも、便利な駅はいくつかあります。また、東西線と都営浅草線は日本橋が乗換駅ですが、東西線でひと駅となりの茅場町駅と、浅草線日本橋駅のあいだは150mほどの地下通路でつながっており、電車どうしを乗り換えるより歩いてしまったほうが早い、といったケースもあります。

※一部修正しました(5月12日15時30分)。

【了】

【穴場な「非公式」乗換駅5つを見る】

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コメント

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2件のコメント

  1. 公式は料金が通算ないしは割引がありますが、
    文中の非公式は初乗りが2回生じます。
    穴場云々の前に料金面のデメリットを明確にすべきでしょう。

    • 確かに乗り換え可能としていながら、料金が割増になる点を明示的に載せていないのが不親切に感じました。

      最初の公式には同じ切符で乗れるという記載があるので、逆にとれば非公式なら同じ切符で乗れないと読めますが、、、