JALの成田発着「遊覧チャーター」なぜ人気持続? 第3弾も倍率4倍「JL9999」便のナゾ

JL9999便の謎 そして「堅調な」秘訣とは

 この日のチャーター便の便名はJL9999便(オペレーション上の便名は異なる)。日本で「9」は縁起の良いものではないというのが通説ですが、タイ語では「9」は「ガーヴ」と発言し、「前に進む」という意味があることから、縁起が良い数字とされているとのこと。「ともにこの苦境を乗り越えて、いつか皆様をタイでお出迎えできることを祈って」この便名をつけたといいます。

 使用する飛行機は、国際線仕様のボーイング767-300ER(機番:JA618J)で、搭乗した旅客は161人(幼児含む)でした。同便は、15日正午ごろに成田空港を出発。この際には、JALスタッフやダンサーによる、横断幕を用いての見送りも実施されています。機内では、タイ料理の機内食の提供や抽選会が実施されたそうです。

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JL9999便として出発するJALのボーイング767-300ER型機(2021年5月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

 なお、今回の遊覧チャータ-の倍率は約4倍とのこと。「実はシリーズ通して、安定して申し込みの数は推移している」とNAAの担当者は話します。その要因について、次のような説明が。

「もちろん抽選ということはあるでしょうが、遊覧チャーターへの送客を図るべく、オプショナルツアーなどをNAAで企画することで、需要の底上げを図っています。また企画当初、マンネリ化してしまうのではといった懸念はあったのですが、各国の政府観光局と企画を進める中で、各国の特色を生かし、観光名所に合わせた企画にするなど、内容をフライトごとに変えることができているのもポイントだと考えております」(NAAの担当者)

 なお、6月12日(土)には、このシリーズ第4弾となる「チャーターDE海外旅行気分を満喫! ~オーストラリア~」の開催が計画されており、18日(火)までが申し込み期間となっています。その名のとおり、オーストラリアをテーマにして、搭乗ゲートや機内に様々な工夫が凝らされる予定です。なお、オーストラリア編以降のシリーズ展開予定については、「いまのところ未定」(NAA)とのことです。

【了】

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