駅でよく聞く「♪ピーンポーン」の正体は 鳥の鳴き声がする場所も

鉄道の駅で、「ピーンポーン」というチャイム音が聞こえることがあります。多少騒がしくても聞こえるこの音、何のためにあるのでしょうか。使われる音の種類とともに、仕様もしっかりと定められています。

音が使われる場所は決まっている

 鉄道の駅を利用していると、どこからか「ピーンポーン」というチャイム音が聞こえてくることがあります。雑踏の中にあっても比較的はっきり聞こえるこの音、どういった意味合いがあるのでしょうか。

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鉄道駅のコンコース。写真はイメージ(2019年10月、大藤碩哉撮影)。

 チャイムは「盲導鈴」や「誘導用電子チャイム」などといい、視覚障害を持つ人を安全に建物の入口などに誘導するための案内装置です。1976(昭和51)年に障害者施設の入口で導入されたのが始まりで、その後は駅だけでなく空港のターミナルビルや役所、病院など、不特定多数の人が出入りする公共施設にも設置されていきました。

 しかしながら音の種類は統一されておらず、場所によって様々な盲導鈴が使われ、その音が本当に誘導のための音なのかどうか分からないという問題が生じました。2000(平成12)年に「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」(交通バリアフリー法)が施行されると、盲導鈴を含む音響や音声案内の統一化が進められます。

 さらに2002(平成14)年、「旅客施設における音による移動支援方策ガイドライン」において明文化され、現在は交通バリアフリー法を発展させた「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー新法)に基づくガイドラインに沿って案内方法が定められています。

 冒頭で触れた「ピーンポーン」は、駅の改札口のほか地下鉄の入口でも使われる音です。ほかにもトイレの前で流れる「向かって右(または左)が男子(女子)トイレです」といった音声、プラットホームの階段で流れる鳥の鳴き声を模した音響も、ガイドラインに則って設定された、目の不自由な人を案内するためのものです。

 ちなみに、盲導鈴の仕様は日本工業規格(JIS)でも決められており、それによると音量は、周辺の環境騒音に対して「10dB以上大きくなければならない」とされています。また同時に「10dB大きい値に自動的に調整する装置を用いることが望ましい」とも定められており、盲導鈴が周囲の雑音でかき消されてしまわないよう、多少うるさくても確実に聞こえるようにされているのです。

【了】

【写真】「ピーンポーン」を鳴らす装置とは

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