欧州トラック大手3社がEV充電インフラ構築で合意 大型商用車向けに少なくとも1700か所【Merkmal】

世界的なトラックメーカーのボルボグループ、ダイムラートラック、トライトングループの3社が、長距離大型EVトラック向け高性能充電インフラネットワークの構築に乗り出す。 カーボンニュートラルな貨物輸送の実現に向けて、ライバル同士が手を組む格好だ。

大型EVトラック向けの充電ネットワーク構築

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ボルボグループ、ダイムラートラック、トライトングループが、長距離大型EVトラック向け充電インフラネットワークの構築・運用で合意(画像:ボルボグループ)。

 2021年7月5日、世界的なトラックメーカーであるボルボグループ、ダイムラートラック、およびトライトングループの3社は、長距離大型EVトラック向けの高性能充電インフラネットワークの構築および運用に関する契約に署名したと発表した。

 直接の競合関係にある3社ではあるが、充電インフラの構築を加速し、環境にやさしい輸送への転換を推進するために手を組んだ格好だ。

 またこの取り組みでは、将来の合弁事業の発足が予定されている。事業への投資額は5億ユーロで、3社が同等に権利を保有し、2022年に事業を開始する予定だ。そして合弁事業の設立から5年以内に、高速道路周辺や物流拠点などに、少なくとも1700か所の高性能グリーンエネルギー充電ステーションを設置し運用を目指す。また追加のパートナーや公的資金による充電ステーション数の大幅増加も視野に入れているとのことだ。

 合弁事業はオランダのアムステルダムを拠点とし、2050年までにカーボンニュートラルな貨物輸送を実現するというEUのグリーンディールを念頭に、大型EVトラック充電インフラおよびグリーンエネルギーの供給によって貢献する。

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