欧州トラック大手3社がEV充電インフラ構築で合意 大型商用車向けに少なくとも1700か所【Merkmal】
大型トラック向けの充電インフラとは
大きくて重い貨物を、長距離にわたって輸送する必要がある大型トラックを電動化するには、乗用車のEVよりもはるかに大容量のバッテリーが必要になる。となると、充電インフラにも様々な要件が加わることは自明だ。
大きな電力を供給できるだけのローカルグリッドや、長距離輸送でのEUにおける45分の必須休憩時間に合わせた急速充電や夜間充電設備、長時間の駐停車を可能にするスペース、待ち時間のあいだを過ごせる施設など、必要なものは多い。
一方で、燃料電池のトラックが熱心に検討されているのも、大容量の電力が必要なためである。大型トラックを長距離にわたって走らせるには、エネルギー密度に限度のあるバッテリーよりも、燃料電池を使ったほうが合理的という計算が成り立つからだ。
燃料電池トラック・バスは世界中のメーカーが開発を進めている。まもなく開幕する東京オリンピックでは、トヨタの燃料電池バス「SORA」が各国のオリンピアンを乗せて運ぶ姿が見られそうだ。またダイムラートラックも2027年以降に燃料電池車両の投入を表明している。
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