空自の次世代戦闘機エンジンはロールス・ロイスか? 日英共同開発が現実味 メリットは

航空自衛隊の次世代戦闘機について、イギリスとの共同開発となる見方が強まってきました。その主たるパートナー企業になると見込まれるのが、ロールス・ロイスです。高級車のイメージが強い同社、実は自動車メーカーではありません。

ロールス・ロイスとのタッグは合理的といえるワケ

 自動車と縁が切れて以降のロールス・ロイス・ホールディングスは、航空機用エンジンに加えて、発電施設用のガスタービン機関や原子炉、船舶用ガスタービン・エンジンなどに特化しています。ちなみに、海上自衛隊が建造中のもがみ型護衛艦が搭載するガスタービン・エンジン「MT30」も、同社の製品です。

 ロールス・ロイス・ホールディングスは現在もユーロファイター・タイフーンに搭載されているEJ200ターボファン・エンジンの開発と製造を主導するなど、戦闘機用ターボファン・エンジンの開発と製造では世界をリードする企業のひとつ。同社はIHIの持つエンジンコアの小型化技術を非常に高く評価しており、テンペストと次期戦闘機のエンジン開発へ協力することに、熱意を示していました。

 かたやイギリス政府はFCAS計画に外国の参画を求めていますが、それは必ずしも“共同開発への参加”ではなく、イギリスと参加国双方が将来航空戦力を整備していくにあたって必要な技術の研究や開発で連携できればそれで構わないという、柔軟な姿勢となっています。

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海上自衛隊のもがみ型護衛艦に主機関として採用されたMT30ガスタービン・エンジン(画像:ロールス・ロイス)。

 航空自衛隊の次期戦闘機のエンジンがイギリスと共同開発されるのかは、現時点ではいまだ確定ではないものの、「わが国主導」という大前提を崩さずに、開発コストとリスクを抑えるためには、日本に不足している戦闘機用エンジンの開発経験が豊富で、かつ日本の技術力を高く評価しているロールス・ロイスとエンジン開発で協力することは、極めて合理的な選択肢なのではないかと筆者は思います。

【了】

【写真】ロールス・ロイスがエンジン開発を主導する英国の新戦闘機「テンペスト」

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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コメント

1件のコメント

  1. GEも船舶用ガスタービンエンジンを開発したらしいじゃないですか

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