露骨すぎない!? ロシア新戦闘機のプロモ動画で名指しされた国とは 各国が抱える事情

新戦闘機発表で「ロシアへパイロットが駆けつけた国々」それぞれの事情

 UAEは2017(平成29)年2月にロシアとの間で、高いステルス性能を持つ軽量級の第5世代戦闘機を共同開発することで合意していましたが、アメリカのトランプ政権(当時)が2021年1月にF-35A「ライトニングII」戦闘機50機をUAEに売却することを承認。一から開発することなく高いステルス性を有する第5世代戦闘機を入手できる目途がついたため、UAEにとってロシアと共同開発する必要性は低下していました。

 しかしトランプ政権の後を受けたバイデン政権は、中国からも無人航空機「翼龍」などの兵器を導入しているUAEへF-35Aを売却することに慎重な姿勢を示したことから、ロステックはこの間隙を突いて、「LTSチェックメイト」をUAEに売りたいと考えているのでしょう。

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航空ショー「MAKS2021」の様子(画像:UAC)。

 インドは2021年7月の時点でも老朽化したMIG-21戦闘機を100機近く保有しています。これは旧ソ連が開発し、インドでライセンス生産されたものです。インド空軍はMiG-21の後継として外国製の単発戦闘機を導入しようと計画しており、アメリカのF-16戦闘機がベースのF-21と、スウェーデンのJAS39E/F「グリペン」戦闘機が候補に挙がっています。ロシアは、F-21やJAS39E/Fよりも設計思想の新しい「LTSチェックメイト」で、MiG-21の後継機市場に殴り込みをかけたいのかもしれません。

 ベトナムは2015(平成27)年にMiG-21を全機退役させており、その後継機の導入を模索しています。現状、その後継にはF-16の最新仕様であるF-16Vなどの名前が上がっているものの、アメリカ製のF-16にポストMiG-21の座を奪われるわけにはいかないロシアは、「LTSチェックメイト」をMiG-21後継機商戦の切り札と位置づけていると思われます。

【上からのアングル】ロシア新戦闘機「チェックメイト」全貌

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コメント

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2件のコメント

  1. ほんとに程度が低い見出しだし、こんなのがラインニュースに出てくるのは気分が悪い。

    • YouTubeでもインチキサムネが結構あってだまされてます…