有楽町線豊洲駅「埋められた2・3番線」どうなる? 復活後は「別の路線」の可能性も

時代に翻弄されたホーム いよいよ飛翔の時?

 さて、そもそも豊洲駅はなぜこのような構造になっているのでしょうか。結論から言うと、豊洲駅からは住吉方面へ向かう有楽町線の支線、別名「豊住線」の建設計画があったため、1988(昭和63)年の開業当初から分岐駅としての機能を持った構造で造られていたのです。実際、2番線と3番線のホームから新木場方面へトンネルの奥をのぞくと、左方向へ緩やかに曲がっていく様子が見えます。

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「豊住線」の予定ルート図(画像:江東区)。

 この有楽町線支線の建設計画が、最近にわかに進展を見せ始めました。東京メトロの完全民営化にあたり、東京都が「豊住線」を含む新たな地下鉄の整備を求めているとの報道が2021年1月にされたのです。

 ちなみに豊住線の終着駅とされる半蔵門線の住吉駅も、2003(平成15)年の開業当初からこの豊住線の発着を想定した構造となっています。こちらは豊洲駅とは違い、1面2線のホームを地下3階と地下4階に配置した「2層構造」で、半蔵門線の渋谷方面が地下3階、押上方面が地下4階に分かれているのはこのような理由があったのです。

 この豊住線、想定では建設期間10年とされています。豊洲駅2番線・3番線の「覆い」が外され、電車が再びやってくる時には、その電車はもはや「有楽町線」ですらないのかもしれません。

【了】

【豊洲駅】埋められた線路空間を歩く人々

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コメント

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2件のコメント

  1. 確かここの2、3番線は3度ほど覆いを着けたり外したりを繰り返していましたね。
    今回、初めての事ではないのでもう構造が混乱してきそうです。

  2. 豊洲駅のこの光景を見ると、渋谷駅の開業当初の副都心線ホーム(東急東横線直通運転開始前)を思い出しますね。