手軽な「原チャリ」消えてしまうのか 縮小する50cc原付一種 各社のラインアップは今

ヤマハの人気モデルに「HONDA」の刻印?

 以下、メーカーの出荷台数順にバイク大手の原チャリのラインアップを注目車種とともに見ていきます(電動モデル含む、競技用モデル除く)。

●第1位:ホンダ

 ホンダの原チャリは「スーパーカブ」シリーズのほか、スクーターには「ジョルノ」「タクト」、ビジネス向けの「ベンリィ」シリーズ、3輪の「ジャイロ」シリーズがあり、計13車種をラインアップ。これは4大メーカーの中で最も多い数です。

 なかでも、ひときわ個性的なフォルムなのが「ジョルノ」です。誕生したのは1992(平成4)年のこと。「丸くてかわいい」というテーマのもと、若い人をターゲットに開発されました。

 発売当時の2ストロークから現在は4ストロークに変更されるなどスペックは変わりましたが、独特な可愛らしい丸みを帯びたボディは健在。さらに最近ではスマートフォンを充電できるホルダーが標準装備されているなどしています。

●第2位:ヤマハ発動機

 ヤマハの原チャリは、「ビーノ」「ジョグ」「ギア」、そして電動モデル「E-ビーノ」の計4車種です。

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ヤマハ「E-ビーノ」(画像:ヤマハ発動機)。

 ヤマハの原チャリの中で最も有名なものといえば「ジョグ」シリーズではないでしょうか。1983(昭和58)年から38年間、日本メーカーの中で最も長く販売されている原付スクーターです。ただ、「ジョグ」シリーズは2018年発売のものから、ホンダと共同で製造されており、「ジョグ」のエンジンには実は「HONDA」のロゴが刻印されています。

 これは、ホンダとの「原付一種における協業」の一環。かつて「HY戦争」と呼ばれるほど、ライバルとしてしのぎを削った両社が、原チャリの縮小を受け、手と手を取り合ったのです。ちなみに「ビーノ」は近年、アニメ『ゆるキャン』の主人公が乗ることで話題になりましたが、これも現在はホンダ「ジョルノ」がベースになっています。

【少なくなった…】大手各社の「原チャリ」ラインアップ

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コメント

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2件のコメント

  1. AR50ってのがあったと思う。ライムグリーン格好いやつ。

  2. 2サイクルの禁止による出力低下と駐車違反の厳罰化による駐輪場の不足だな