手軽な「原チャリ」消えてしまうのか 縮小する50cc原付一種 各社のラインアップは今

自動二輪車の出荷台数で最も落ち込みが激しいのは、実は最も手軽なはずの50cc以下「原付一種」です。原付一種は年々、ラインアップも減っています。今後、「原チャリ」はどうなっていくのでしょうか?

スズキとカワサキは? 原チャリの今後

 スズキとカワサキはどうでしょうか。

●第3位:スズキ

 スズキの原チャリは、「アドレスV50」と「レッツ」に加え、前かご付きの「レッツバスケット」の3車種がラインナップされています。

 スズキを代表する原チャリは、1987(昭和62)年に登場した「アドレスV50」でしょう。同社のスクーターとしては初めてシート下に収納できるスペースを設けたモデルです。ほかにも、スズキの原チャリにはシート下部に「かばんホルダー」や、グローブなどの小物が入る「フロントインナーラック」が伝統的に取り付けられているなど、他社と比べて収納が特に楽なモデルが多いことも特徴です。

●第4位、というか…:カワサキ

 最後はカワサキですが、同社のラインアップは最も低排気量のものでも125cc以下の原付二種。実はカワサキでは原チャリを作っていないのです。

 もちろん、カワサキがこれまで一度も50ccのバイクを作っていないというわけではありません。たとえば1982(昭和57)年に発売された、ホンダ「モンキー」シリーズにもよく似たアメリカンタイプの「AV50」は、カワサキ初の4サイクル50ccエンジンを搭載し、キャストホイールを使うなど、細部までこだわりが詰まった一台でした。

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カワサキAV50(画像:川崎重工業)。

 しかし、1980年代のカワサキといえば「Z1」シリーズなど大排気量車が人気だったこともあってか、「あのカワサキが50cc」と受け入れ難いユーザーも多く、結果、カワサキの原付は1990年代に終わりを迎えています。

※ ※ ※

 原チャリが縮小している背景には、原付一種が車両規格としても日本独自であり、むしろ世界的に見て特殊な存在になっていることが挙げられます。さらに排ガス規制などへの対応もあり、大手メーカーは原付一種を縮小し、世界的にもスタンダードである125cc規格の原付二種へ注力するようになっているのです。

 とはいえ原付一種としては、新興メーカーによる電動バイクや電動キックボードなどが次々に登場しています。しかしそれは、公道走行を可能にするため原付一種の規格に当てはめざるを得ない、というのが実情です。そうしたなかで、既存のスクーターなどのいわゆる原チャリは、電動モデルの拡充などで再び盛り返すことができるのでしょうか。

【了】

【少なくなった…】大手各社の「原チャリ」ラインアップ

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コメント

2件のコメント

  1. AR50ってのがあったと思う。ライムグリーン格好いやつ。

  2. 2サイクルの禁止による出力低下と駐車違反の厳罰化による駐輪場の不足だな

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