大人もです!「横断歩道では手を上げて」が交通安全教育のトレンドに? なぜ今なのか

43年ぶりに復活した「手を上げて」

「横断歩道で手を上げよう」が2021年のいま、改めて啓発されるのには、別の理由もあります。宮城県警は県民向けのお知らせで、次のように記しています。

「以前より本県では、横断歩道は『手を上げて』合図をして渡るよう、お願いしていましたが、令和3年春に『交通の方法に関する教則』と『交通安全教育指針』が改正され、『横断するときは、手を上げるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝えるようにすべき』との記載が追加されましたので、子供だけでなく全ての歩行者が『横断する意思を運転者に示すこと』を改めて、お知らせいたします」

 このうち「交通の方法に関する教則」は、国家公安委員会が道路交通法の解釈を一般向けにわかりやすく示す目的でつくった、全ての交通安全教育の典拠ともいえるテキストのこと。2021年春、ここに「横断歩道で手を上げる」の記載が、43年ぶりに復活したのです。

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信号のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいても、8割のクルマが止まらない(画像:JAF)。

 逆にいえば、多くの人がこれまで教わってきたであろう「横断歩道で手を上げよう」というのは、必ずしも“常識”ではなかったということです。

 記載の復活は、昨今目立っている歩行中の事故を減らす目的がありますが、43年前にこれが教則から削除された経緯については、「不明」との警察庁コメントを多くのメディアが報じています。

【現代版】「横断歩道で手を上げて渡る」手順を画像でチェック!

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コメント

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1件のコメント

  1. 確かに、渡りたいのか分からない気持ちは分かるけど、大人の場合…
    タクシーなら止まっちゃうよ...。