なぜ? 空軍なのに戦車で地上戦ばかり でも恐ろしく強かったドイツの超エリート軍団とは

第2次世界大戦中のドイツ屈指のエリート部隊として知られるヘルマン・ゲーリング軍団。この部隊は空軍所属ながら飛行機を持たず、なぜか戦車で戦った不思議な軍団です。どうしてそうなったのか見てみます。

空から降下できない戦車装備の空軍部隊

 同師団はシチリア島やイタリア本土の苛烈な防衛戦に従事した後、11月に休養で戦場を離れて今度はヘルマン・ゲーリング降下装甲師団として再編成されます。ただし“降下”が付いても戦車が落下傘で降りて来る訳ではなく、あくまでもプロパガンダを目的とした名称でした。

 1944(昭和19)年夏、イタリアからロシア戦線へと派遣されたヘルマン・ゲーリング降下装甲師団は、8月5日には降下装甲戦車連隊第9中隊の突撃砲(自走砲の一種)が24時間で36両の敵戦車を撃破してソ連赤軍を跳ね返しています。この頃、装甲師団と装甲てき弾兵師団からなる軍団規模への拡充命令がくだり、士気旺盛な若い志願兵が再び集められてヘルマン・ゲーリング降下装甲軍団として戦闘を継続しながら改編。さらに当時最新のV号「パンター」戦車も装備するまでになりました。

 このパンター戦車は、長砲身の70口径7.5cm戦車砲や、弾をはじく能力に優れた傾斜装甲を装備した攻守のバランスが取れた中戦車でした。ちなみに、怒濤のごとく押し寄せるソ連軍戦車に対抗するため、さらに強力なVI号「ティーガーI」重戦車の配備もヘルマン・ゲーリング降下装甲軍団では検討されたといいます。しかし戦局の悪化により、空軍トップのゲーリング国家元帥が意欲的であったものの計画は行き詰まり、結局「ティーガーI」重戦車は装備されることなく終わっています。

 軍団は1944(昭和19)年10月、ロシア戦線北部のオストプロイセンでソ連軍の総攻撃を迎え撃ち、パンター戦車を装備するヘルマン・ゲーリング降下装甲戦車連隊第1大隊は4日間の戦闘で敵戦車99両、対戦車砲43門を撃破。なかでもボヴィッツ曹長が指揮するパンター戦車は、数時間で13両ものソ連戦車を撃破しています。このような勇戦により、ドイツ軍は、一時的ながらソ連軍の進撃を遅らせています。

【空軍なのに…】飛行機ではなく戦車で打ち合わせするドイツ空軍将校

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コメント

1件のコメント

  1. 装甲てき弾兵師団・・・この表記はカッコ悪いから止めていただきたい。

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