なぜ? 空軍なのに戦車で地上戦ばかり でも恐ろしく強かったドイツの超エリート軍団とは

第2次世界大戦中のドイツ屈指のエリート部隊として知られるヘルマン・ゲーリング軍団。この部隊は空軍所属ながら飛行機を持たず、なぜか戦車で戦った不思議な軍団です。どうしてそうなったのか見てみます。

わずか20分で2.5倍の敵を撃破 でも大勢は変わらず

 1945(昭和20)年1月13日、ソ連軍の冬季攻勢が開始されると、圧倒的な戦力差からドイツ軍は退却を余儀なくされます。ただ、そのなかでもヘルマン・ゲーリング降下装甲軍団の将兵に関しては、その強さゆえに、ソ連軍内部で賞金が掛けられるほどでした。

 なお4月19日には、ドイツ軍の退却戦において軍団はしんがりを務め、「パンター」戦車17両で敵を待ち伏せし、わずか20分の戦闘で敵ソ連戦車43両を撃破したと伝えられます。その後も劣勢の中で空軍所属の地上兵たちは最期まで敵に対して牙をむき続けました。

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1944年秋、ロシア戦線におけるヘルマン・ゲーリング降下装甲戦車連隊本部に所属のパンターG型指揮戦車。サイドスカートには円盤が重なった様な独特なパターンの迷彩塗装が見られる(吉川和篤作画)。

 こうして第2次世界大戦の最期、5月2日のベルリン攻防戦まで戦い続けたヘルマン・ゲーリング降下装甲軍団でしたが、ソ連軍の捕虜となった将兵たちは、空軍トップの国家元帥の名を冠した部隊名と、エリート部隊ゆえの立場から、一般部隊の将兵と比べ、より苛酷な強制労働や禁固刑に処せられたといいます。

 しかし、このような輝かしい戦歴から、ドイツ陸軍のエリート部隊「グロース・ドイッチュラント(大ドイツ)」師団や武装親衛隊(いわゆるSS)の「親衛旗アドルフ・ヒトラー(LAH)」師団と並んでドイツ軍が誇るエリート部隊として、歴史に名を刻んでいます。

【了】

【空軍なのに…】飛行機ではなく戦車で打ち合わせするドイツ空軍将校

Writer:

1964年、香川県生まれ。イタリアやドイツ、日本の兵器や戦史研究を行い、軍事雑誌や模型雑誌で連載を行う。イラストも描き、自著の表紙や挿絵も製作。著書に「九七式中戦車写真集」や「イタリアの中戦車・重戦車写真集 」、「イタリア軍写真集」など。

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コメント

1件のコメント

  1. 装甲てき弾兵師団・・・この表記はカッコ悪いから止めていただきたい。

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