敬老の日に誕生 列車の「優先席」 なぜ当初は「シルバーシート」? あなたはそこへ座る?

あなたは「優先席」に座りますか?

 日常的に列車を利用する中で優先席に座るかどうか、過去に「乗りものニュース」ではアンケートを実施しています。「あなたは、列車の優先席に座りますか?」という質問に対し、有効回答数797のうち「車内がガラガラなら座る」が35.1%、「座らない」が26.2%、「特に迷うことなく座る」が20.3%、「体調が悪いときや疲れているときなどは座る」が18.3%という結果でした。

 最多だった「車内がガラガラなら座る」を選んだ理由には、「優先席であり専用席ではないから」「もし必要な方がいらっしゃったら、積極的にお譲りするつもりで座る」といった意見が寄せられました。

 一方「座らない」を選んだ理由は、「トラブルの温床だから」「優先席を使う立場ではないから」「譲らなければならない義務的な状況が苦手」「プライドが許さない」など。ひとりひとりの考えがあることが伺えます。

「特に迷うことなく座る」を選んだ理由には、「車内がガラガラなら座る」で寄せられた意見に類似するものに加え、「自身が障害者だから」「ヘルプマーク所持者なので」「座らずに立ち続けていると逆に迷惑なので」「体が大きいので立っていると邪魔になるから」といった意見がありました。

 ちなみに札幌市営地下鉄の車両には「専用席」があります。アンケートで優先席に「座らない」と答えた人の中には「札幌出身なので座らない癖がついている」という回答もありました。札幌市営地下鉄では1974(昭和49)年4月に「優先席」を設置したところ、若い健常者が座席を占領することが多く、本来の優先利用の対象である高齢者や体に障害を持つ人などが座れない事象が多発したため、1975(昭和50)年4月、「専用席」に変更したそうです。

【了】

【期間限定で出現】「相合席」とは

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コメント

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5件のコメント

  1. なぜ座席の色が灰色になったかの説明も必要でしょう。

  2. ありがとうございます。「高齢者=シルバー」というイメージが今でも定着していますね。例えばここ最近では秋の9月の連休を「シルバーウィーク」と言ったりします。4月下旬から5月上旬の大型連休の「ゴールデンウィーク」に対してのネーミングでしょうけど、このネーミングは旅行会社などの業界が、敬老の日を含む秋入りの連休に高齢者世代などを中心に是非とも旅行に行っていただきたいが故にネーミングしたとの事だそうです(※あくまでも諸説ある中の一説であり、自分もシルバーウィークの名称の本当の由来は知りません)。

  3. もうシルバーシートって言う。シルバーシートに障害者乗せるなら優先席と言わないかな。

  4. シルバーシートなどのマークみて席譲らない若者たちみたら障害者や高齢者の弱者はどういうかわいそうな顔してるのだろうか。

  5. 席譲らずに厚かましい顔する若者たちのいる家族をみたら私の体は車内で4時間は絶対に固まるだろう。