潜水艦建造キャンセルでフランス怒り心頭! 米英豪とのトラブル 日本は傍観?

アメリカ、イギリス、オーストラリアの新たな軍事協定により、潜水艦の建造計画で「裏切られる」形となったフランスの怒りが収まりません。背景には何があるのでしょうか。また日本は“対岸の火事”として傍観していてよいのでしょうか。

「裏切りだ!」怒れるフランス

 2021年9月15日、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3か国が、新たな軍事協力協定「AUKUS(オーカス)」を発足させると発表しました。
 
 AUKUSはインド太平洋地域で自由主義諸国の軍事的な影響力を強化することを目的とする協定で、アメリカのジョー・バイデン大統領はその一環として、イギリスと協力してオーストラリアに原子力潜水艦の技術を供与することも表明しています。これに猛反発しているのが、フランスです。

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オーストラリア海軍が6隻を運用しているコリンズ級潜水艦の1番艦「コリンズ」(画像:コックムス)。

 オーストラリア海軍は潜水艦や水上艦艇への攻撃を主任務とする、通常動力型潜水艦のコリンズ級6隻を運用していますが、コリンズ級は騒音が大きく、また稼働率も高くはないことから、同国政府は2000年代後半からコリンズ級潜水艦の後継となる新潜水艦の導入を検討していました。

 コリンズ級の後継艦計画には、フランス、ドイツ、日本の3か国が提案を行い、オーストラリア政府は2016(平成28)年4月26日にフランス提案を採用。2018年12月には新たに建造する潜水艦を「アタック級」と呼ぶことまで決めていました。

 今回アメリカ、イギリス両国から原子力潜水艦の技術供与が決定したことで、オーストラリア政府は事実上アタック級の建造計画を破棄するに至ったわけですが、当然のことながらフランス政府や同国産業界はこの決定に大きく反発しています。

 フランスのジャンイブ・ルドリアン外相は9月17日に国内ラジオ局のインタビューに答える形で、「これはまさに裏切り行為だ」と述べ、外交関係の樹立以来、初めてアメリカ、オーストラリア両国に派遣している特命全権大使を本国に召喚するという、外交上では最も強い抗議の姿勢を示しています。

【画像】猛反発の火種 フランスが建造キャンセルされた潜水艦

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