防衛省が検討「宇宙巡回船」の野心的なミッション 宇宙状況監視衛星兼“宇宙の灯油配送カー”

防衛省において「宇宙巡回船」という自衛隊専用の人工衛星が検討されているといいます。名前だけ聞くと宇宙空間を飛び回るフネ、すなわちSF作品に出てくる「宇宙巡洋艦」のようなイメージですが、一体どんなものなのでしょう?

宇宙状況監視とは

 まず宇宙状況監視、これは「宇宙状況認識」や「宇宙状況把握」とも呼ばれ、宇宙空間の安定的な利用や宇宙環境の変動による災害等のリスク低減を目的として行うものです。

 そのために必要な人工衛星には、測位衛星や早期警戒衛星、通信衛星、気象衛星、画像収集衛星などがあり、それぞれ既存の衛星を流用したり、足りない分については新規に開発したりすることで対応していくことになっています。

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2021年4月下旬、アメリカ宇宙軍トップのレイモンド大将(最右)と会談する航空自衛隊の井筒航空幕僚長(画像:アメリカ宇宙軍)。

 すでにSSA衛星は、2026年度までに打ち上げることで計画が進んでおり、予算もそれに応じて配分されているので「宇宙巡回船」とは別のハナシだと考えられます。

 宇宙状況監視の目的は、宇宙ごみ(スペースデブリ)とキラー衛星への対策です。宇宙ごみは使用済み人工衛星やロケット上段部分といった大型のものから、ネジ1本のような小さなものまで多種多様。これらが衝突して衛星が破壊される可能性が高まっていることもあり、世界中で対策が進められているところです。

 キラー衛星は、他国が保有する人工衛星に接近して妨害・攻撃・捕獲するための、いわば攻撃用衛星といえるものです。宇宙空間に存在されると都合の悪い人工衛星を無力化するものであり、軍事機密に当たるために詳しい内容は明かされていませんが、一部の国ではすでに開発・実証実験が進められていると言われています。

【安全保障分野における宇宙利用のイメージ/宇宙作戦隊の所在基地】

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コメント

2件のコメント

  1. 軌道上の物体を監視するのであれば、米国のAN/FPS-108みたいな高出力で高い分解能を持つ地上レーダーを複数設置するほうが性能的・コスト的にも良いのでは?

  2. 監視なら地上のレーダーで良さそうな気がするし…衛星って10年もしたらバッテリーも太陽電池もヘタッてしまうし、燃料だけ給油できるようにしても意味なくない?

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