福井のゆりかもめ? 廃線跡を走る日本初の完全無人「自動運転バス」に乗る 永平寺

福井県永平寺町で、廃線跡を整備した遊歩道を活用し、自動運転車両による輸送サービスが行われています。まもなく本運行から1年となるこの路線、乗り心地や利用状況はどのようなものでしょうか。

平日と休日で「異なる顔」、今後はどうなる?

 旧永平寺線の廃線跡を活用した「永平寺参ろーど」には、平日はえちぜん鉄道の永平寺口駅(旧永平寺線との分岐駅)付近にある東古市停留所から志比まで、同じ車両を利用し自動運転が行われています。こちらは無人ではなく、補助要員つきの「レベル2」自動運転。上下線各4便運行されています。

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永平寺町の自動運転サービスの運行ルート(国土地理院の地図を加工)。

 今後、残りのこの区間で無人運転が行われることはあるのでしょうか。永平寺町の担当者は「無人化によりコスト削減などメリットも多く、町としては希望もある。ただ、国の施策との兼ね合いもあるため、町だけで進めることも難しい」と話します。

 東古市(永平寺口駅)を発着する補助員つきの「通し運転」が平日のみとなっているのは、実証実験の結果、「土休日は観光客の利用が大半だが、その観光客で東古市から志比まで通しで乗る人がほとんどない」ことが分かったためです。低速運行のため、並行して国道を通行する路線バスに比べて時間がかかるなどの背景があります。逆に平日は、えちぜん鉄道からの乗り継ぎや、沿線から永平寺までの移動などで、非無人化の区間を利用する地元利用者は多いといいます。

 平日と休日、異なる自動運転レベルで、異なる客層を持つ「Zen Drive」。1日あたり平均30~40人の利用があります。また、沿線にある志比南小学校の児童の足として、下校専用便が両方向へ運行。毎日6~7人の児童が通学に利用するほか、雨天や猛暑日にはより多くの児童が利用し、続行便で対応する場合もあるとのこと。

「Zen Drive」という名称にも込められた「自動走行という先端技術が、人に寄り添うものであり、永平寺町に根差した文化と、自動走行という文明が調和し、共生できる社会になる」という期待をうけて、着実に現地に浸透していることがうかがえます。

【了】

【廃線跡を走る「無人運転バス」の車窓風景】

【特集】消えていく面影、今も走れる…鉄道の「廃線」どこにある?

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コメント

1件のコメント

  1. どこがゆりかもめかと思ったが、「電磁誘導線」と埋め込まれたタグチップに沿って走行するということは磁気誘導式鉄道のIMTSみたいな感じなのかな。

    いかにもバスというよりこじんまりとした車体は、新交通システムという印象が合ってるかもしれない。

    鉄道事業法若しくは軌道法の適用外なのは、公園内の遊戯施設扱いということだろうか。

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