北陸新幹線の新拠点「敦賀車両基地」 工事現場のいまを見た! 線路設置は意外と大変!?

他にも特色があちこちに

 車庫や事務所など建屋のカラーリングは、白を基調にダークグレーとブルーの水平ラインがアクセントとなっているのが特徴です。グレーは周囲の景観になじむため、ブルーはJR西日本のコーポレートカラーと新幹線W7系の塗装に加え、地元敦賀市の市章や、「北陸のハワイ」として注目が集まる市内の無人島・水島などでなじみの深いカラーとして採用されています。

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工事が進む敦賀車両基地。基地全体が地上から嵩上げされている(乗りものニュース編集部撮影)。

 
 基地内の各所にある線路のポイント(分岐器)にはスプリンクラーが設置されています。これは降雪時などに動作支障を防ぐため、温水等を散布し、積雪を溶かすためのものです。

 さて、新幹線の高架橋は敦賀駅から車両基地内に入ると高度を下げ、地上に降り立ちます。ただし地上と言っても、基地の敷地全体が盛土で嵩上げされているため、市街地と最大13mの高低差があります。

 記憶に新しいのが、2019年10月の台風19号に伴う大雨により長野市で千曲川の堤防が決壊し、新幹線の車両基地が水没して10編成が廃車となった事案です。その後、国土交通省が車両基地の浸水対策について検討し報告するようJRに指示する事態になりましたが、敦賀車両基地はその構造のためか検討対象とはなりませんでした。

 完成まで2年半弱となった福井県への延伸。県の新幹線開業課の小野田謙一課長は「いよいよ形が見えてきました。新幹線の延伸で東京との結びつきが強くなることで、入国制限緩和後の海外ビジネスやインバウンドによる福井県の活性化にも、期待がかかります」と話しています。

【了】

【完成が見えてきた 高台の「敦賀車両基地」の工事風景】

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コメント

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1件のコメント

  1. 雑談だが、北陸新幹線敦賀車両基地とJR/京急の品川駅との緯度はほぼ全く同じなのさ。意外やろ?